「i MiEV」の外観。ベース車両のiからほとんど変更なく、カラーリング以外に目立った違いはない(画像クリックで拡大)

 フリーアナウンサーの内田恭子さんが、「携帯電話みたいに家庭のコンセントで充電できる」と子供に語りかけるCMをご存じだろうか。そこに登場する赤と白のカラーリングのクルマが、三菱自動車の電気自動車「i MiEV(アイミーブ)」だ。2008年1月13日の京都女子駅伝で伴走車として使われたのを、テレビ中継で見かけた人もいるだろう。

 電気自動車(EV)には「どこで充電するか」という問題はもちろんのこと、航続距離や使い勝手など、実用化までに様々な問題がある。iMiEVは、それを電力会社と共同の実証実験で確かめるためのクルマだ。まず2007年3月から先行車両1台が、東京電力の業務車両として配備され、総走行距離4500kmを重ねた。

 そして2008年2月から、早期実用化を目指して各部を改良した実証走行試験車での実験を、東京電力と共同で開始する。それを機に、ジャーナリストを対象にした試乗会が開催されたのでレポートしよう。

電気自動車なので当たり前だが、後部に排気管はない(画像クリックで拡大)

ベースとなった軽自動車「i」(画像クリックで拡大)

 i MiEVのベースになったのは、ガソリンエンジンの軽自動車「i(アイ)」。燃料タンクを前席の下に配置し、エンジンとトランスミッション(変速機)を後席の下に搭載する、「リヤ・ミッドシップレイアウト」という独特の構造を持っている。

 EVの設計では、大きさがかさばるバッテリーをどこに搭載するかが問題になる。ロングホイールベースの「i」は、居住空間を損なわずに床下にバッテリーを搭載できるため、EVのベースに好適として選ばれた。モーターとインバーター、充電器は、従来のエンジンとトランスミッションの位置に配置している。

 では実際に乗ってみてどうだったか、試乗レポートに移ろう。