※この記事は2月6日時点の情報です。
だれもが一度は聴いたことがあるであろう曲「マシュ・ケ・ナダ」。1966年、「セルジオ・メンデス&ブラジル66」というグループでこの曲をヒットさせ、一躍世界に名をとどろかせた。
そのセルジオ・メンデスがただいま来日中。世界中にブラジル音楽を普及させてきた彼の音楽キャリアは40年以上。2006年には、米国のヒップホップ・グループ、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムがプロデュースしたアルバム『タイムレス』が大ヒットしたのは、音楽ファンの記憶に新しいところだ。
2月27日には新作「モーニング・イン・リオ」が日本で先行発売される。前作に続きウィル・アイ・アムとの共同プロデュース。また日本のビッグアーチストがゲスト参加しているという豪華な内容。今回はアルバムの発売に先立って行われるブルーノート東京での公演のため来日している彼から、新作のこと、ブラジル音楽の魅力について語ってもらった。
――まず新作『モーニング・イン・リオ』についてうかがいます。前作に続きポップでなじみやすいサウンドです。今回の作品もボサノバなどのブラジルの古く美しい楽曲を若いリスナーに知ってもらいたいという願いが込められているのですか?
「ブラジルの美しいメロディーやリズム、名曲の数々をみなさんに届けるのが、もしかすると生涯自分に与えられた“使命”なのではないかと感じることがあります。ただ、ブラジル=ボサノバと思われがちですが、アフリカをルーツに持つリズムを使用した『ファンキー・バイーア』という曲が今回のアルバムに入っているように、ブラジル音楽のリズムの多彩さも美しいメロディーとともに伝えたいと思っています。ブラジル音楽は幅が広いのです。」
「今回もいろいろな場所でたくさんの素晴らしいシンガー、ミュージシャンとクリエイティブなコラボレーションができましたが、まずリオ・デ・ジャネイロでレコーディングをスタートさせました。自分の原点であるホームタウンで始めたかったのです。そして若い才能、ファーギー(ブラック・アイド・ピーズの女性ボーカル)やカルリーニョス・ブラウン(ブラジル出身のパーカッション奏者)とのセッションがあり、1960年代のブラジル66時代の仲間、ラニ・ホールとの久しぶりのレコーディングと続きました。ちょうど円が一周するような感覚です。しかし昔の曲、当時を懐かしむようなノスタルジックなスタイルでは無く、あくまで2008年の音にこだわりました。」
――日本では今でもブラジル66時代の音源が幅広い年代層に人気があります。この当時もやはりブラジル音楽を世界に広めたいという思いが強かったのですか?
「その通りです。グループ名に<ブラジル>と入れているぐらいですから(笑)。今回のアルバムではブラジル66時代の曲『おいしい水』や『ルック・オブ・ラブ(恋のおもかげ)』の再演をしています。しかしあくまでアレンジは“今”のサウンドです。」











