今年の1月11日に、足掛け十年ぶりの大改訂を行った広辞苑の第六版が発売された。総収録項目はこのサイズの辞書としては最大級の24万、新たに追加された項目は一万語という、21世紀初の改訂にふさわしい規模で行われた。その広辞苑第六版は、発売日に34万部の注文を受ける大ヒットとなった。

 その第六版には、「IP電話」「ファイアーウォール」といったIT関連用語、「サービス残業」「敵対的企業買収」などの金融・経済用語、「メル友」「カミングアウト」などのカタカナ語、「ウルトラマン」「大河ドラマ」といった昭和の事例など、様々な新語が収録されているのだが、そこに「おまんこ」「まんこ」が、新たに収録されていた。これまで、「おちんちん」「ちんこ」「ちんぽ」は収録されていたにも関わらず、収録されていなかった、これらの言葉については、「なぜ」という声も多かった。

 改訂の際に新しい言葉を収録する際、はたして広辞苑編集部はどうやって決めているのか。収録時には、きっと侃々諤々の議論があるのに違いない。そう考えたトレンディネットは、早速、岩波書店に取材を申し込んだ。

 答えてくれたのは岩波書店編集局「広辞苑」編集部課長の上野真志さんだ。上野さんの説明では、広辞苑編集部は、初版の出版以来ずっと、新しく掲載すべき言葉を集めて検討しているという。件の言葉も実は、いつからかは分からないものの、以前から候補にはずっと入っていたそうだ。

 今回、この言葉を収録したのは、活字や文字で見慣れて、以前に比べて、てらいもなく使われるようになった、という世の中の変化を受けてのこと。だから、議論もなく掲載が決まったという。