ニコン

D3

実売価格:57万8000円(ボディー)

発売日:2007年11月30日


このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・画素ピッチの広い有効1210万画素CMOSセンサー
・被写体の追従機能も持つ充実したAF性能
・超高感度撮影に対応、高感度ノイズも最小限

 ニコンのデジタル一眼レフカメラは、俗に「フルサイズ」と呼ばれる35mmフィルムサイズのイメージセンサーを搭載するのは無理だと言われ続けてきた。しかし、2007年秋に登場したフラッグシップ機「D3」で、ついにフルサイズセンサーを搭載してきたのだ。

 イメージセンサーのサイズは36×23.9mmと、35mmフィルムに対してわずかに縦方向が0.1mm少ないだけで、厳密には「ほぼ」フルサイズのセンサーとなる。ニコンでは、従来のDXフォーマットに対して、これを「FXフォーマット」と名付けている。センサーサイズが、DXフォーマットと比べて面積で2倍以上となっているが、画素数を1200万画素とD2Xとほぼ同等にすることで1つの画素を大きく取れ、階調再現の豊かさや高感度撮影時のノイズの少なさに貢献している。

操作性は従来機をほぼ継承、ファインダーはさらに見やすくなった

 まずは外観から見ていこう。なんといっても、ボディーサイズの大きさと、手に取った時のずっしりと感じる重さにびっくりさせられる。特に、ペンタ部は見た目にも大きく感じられ、なんだかとても偉そうな雰囲気だ。背面のボタンレイアウトはD2系を踏襲しており、D2系のユーザーならばほとんどの操作は迷うことなく行えるはずだ。

 ただし、縦位置シャッターボタンの横にあるAF-ONボタンの場所が変わっているため、いわゆる「親指AF」を使っている人はこの点が戸惑う、という声が現場では聞こえた。筆者は「半押しAF」を使っていて、AF-ONボタンはAFロックボタンにカスタマイズしているので、あまり気にはならないのだが。

 マルチセレクターの中央に独立した決定ボタンが追加されたため、フォーカスエリアの選択や画像再生時の操作性が向上しているのはありがたいところ。ほかにも、各ボタンが大型化されていたり、出っ張りが大きくなっている部分もあり、全体的には使いやすくなっていると感じられる。

 ファインダーの像は、フルサイズならではの広さだ。それだけではなく、ピントの山のつかみやすさや、色の隔たりの少なさといった、「しっかりと像を見る」という点でも十分な性能を持っている。ただし、アイポイントが多少短く感じられるため、眼鏡を使っている人は全体を見渡しにくいかもしれない。筆者は、ふだんファインダー倍率を約1.2倍に拡大するマグニファイングアイピース「DK-17M」を取り付けて、ファインダー像をさらに拡大して見えるようにしている。

D3(左)とD2H(右)を比べてみると、ペンタ部の盛り上がりが大きく異なるのが分かる。背面の操作ボタン類は、基本的な配置や数は変わらないが、形状の見直しで操作性をさらに高めている。前後の回転式ダイヤルは、右上がりに若干角度を付けることにより、自然な指の動きで操作できるように改良。マルチセレクターは、中央に独立した決定ボタンを新設し、使いやすくなった
【お詫びと訂正】初出時、「液晶モニターには透明カバーが標準で付属する」と記載しましたが、実際は付属しておりません。お詫びして訂正させていただきます。(日経トレンディ編集部)