NTTドコモ
富士通製

FOMA F905i


実売価格:5万400円

発売日:2007年11月29日

 勢いを取り戻すべく、NTTドコモが渾身のラインナップをそろえた2007年冬モデル「FOMA 905iシリーズ」。その中でも、多機能&ハイスペックかつ、指紋センサーによるセキュリティの高さとらくらくホンで培った使いやすさを兼ね備えたオールラウンドな機種が富士通製「F905i」だ。

 ワンセグや高速データ通信、ワイドVGA画面、国際ローミング、おサイフケータイ、GPS、ミュージックプレイヤーなどに対応しており、他機種に負けず劣らずハイスペックな上、スタイルも、「F903i」から採用している、画面がどちら側にも横を向く“ヨコモーション”を採用。横画面での活用性が増している。これまで、富士通製機種は、「F903iX」では高速データ通信に対応し、「F904i」では「904iシリーズ」で唯一、ワンセグに対応していたが、それらの技術のすべてを1つにまとめたのが、F905iと言える。そんな、富士通の技術をすべて詰め込んだ「F905i」を紹介していこう。

ヨコモーションにフルカラーな3.2インチWVGA液晶を搭載

 F905iは、ヨコモーションタイプの折りたたみケータイで、普通に持った状態で、横画面を利用できる便利なスタイルだ。同じようなスタイルができるのは、ワンセグケータイの代名詞ともなったシャープ製のサイクロイドタイプとなる“AQUOSケータイ”だが、ヨコモーションは、右にも左にもどちらにも倒れるのが特徴となっている。逆に、サイクロイドタイプと比べると、横にしたときに画面の中心がダイヤルキーの中心からはずれてしまうところがマイナス面だが、筆者自身は、使っていて、そのあたりはそれほど気にならないと思われた。

 富士通製として、ヨコモーションを採用した「F903i」から、下りの通信速度が最大3.6Mbpsとなる高速化サービス「FOMAハイスピード」に対応した「F903iX」、ワンセグを搭載した「F904i」と、着実に機能を強化してきており、F905iでは、それらのFOMAハイスピードとワンセグをひとつにし、さらに、約3.2インチという大画面のフルワイドVGA(480×864ドット)となるスーパーファインIPS液晶なども加わった、まさにハイスペックモデルと呼ぶにふさわしい機種となっている。

 特に、液晶については、これまであまり評判になることはなかったが、SH905i/SH905iTVやSO905iと並び、表示色数が24ビットフルカラー(1677万7216色)となり、非常にきれいだ。個人的には、派手さはないものの、905iシリーズの中で一番緻密(ちみつ)で、美しいと感じている。

 機能的には、かなりハイスペックになっているが、本体サイズは108×50×21mm、質量は138gと、前モデルであるF904iと比べても、厚みが1mm減っているなど、サイズアップはされていない。これらは、ワンチップ化されたCPU「SH-mobile G2」の寄与するところが大きいと言えるだろう。また、メインディスプレーの縁も、F904iの約6.0mmから約5.2mmになっており、両側で約1.6mmも減らすことに成功している。そのため、ほぼ同じサイズで、0.1インチ大きなものを搭載できているのだ。

カラーバリエーションは、ホワイト(WHITE)、マゼンタ(MAGENTA)、ブラック(BLASK)、ブルー(BLUE)の4色。ホワイトとマゼンタは塗装にラメ入り素材を使っており、ブラックとブルーはアルミパネルにアルマイト染色処理が施されている(画像クリックで拡大)

閉じたところ。デザインとしては、F904iとほぼ同じだが、開いたキー側と閉じた横モーション軸部分の外周に各色ともシルバーの枠がついた。約0.65インチで96×30ドットのモノクロ(1色)表示のSTN液晶サブディスプレイおよび320万画素カメラ、イルミネーションを配置(画像クリックで拡大)

裏面には指紋認証デバイスおよびFeliCaアンテナ、バッテリーを搭載。バッテリーは3.7Vで870mAhとなるリチウムイオン電池「F10」。バッテリ容量はD905iなどと並び最大(画像クリックで拡大)

ヨコモーション。905iシリーズの中で派生モデルとなる「SH905iTV」はサイクロイドタイプだが、標準モデルの中では、唯一、通常の縦持ちのまま横画面を快適に使える機種(画像クリックで拡大)