昭和タイムズ担当の堤由季さん(マーケティング部プロダクトマネージャー)

 イベントパークや復刻商品など、毎年なにかしらのヒットを生み出し、底力を感じさせる昭和ブーム。今年も『東京タワー』や『ALWAYS 続・三丁目の夕日』などノスタルジックな映画やドラマがヒットした。そんな中、雑誌分野で注目なのが、9月25日に創刊されたデアゴスティーニ・ジャパンの分冊マガジンシリーズ『週刊 昭和タイムズ』。1926年12月25日から1989年1月7日まで、日本の元号の中で最も長い「昭和」の64年間を、1年1冊ずつ計64冊に分けて販売する。

 創刊号は、東京オリンピック開催の昭和39年。特価190円という安さも手伝い、総部数44万部のヒットを記録した。昭和がテーマだけに団塊の世代が読者の中心と予測できるが、それにしてもすごい数字だ。ヒットの秘密と手応えをデアゴスティーニ・ジャパンのマーケティング部広報担当マネージャー、遠田尚美さんと、昭和タイムズを担当するマーケティング部プロダクトマネージャー、堤由季さんに聞いてみた。

 「ターゲットとして想定していたのは団塊の世代。でもリサーチやアンケート結果によると、実際は40代~30代、さらに昭和を知らない“平成生まれ”の若者にまで、幅広く買われています」と遠田さん。「しかもこのシリーズは、定期購読だけでなく“万国博覧会”“三億円事件”“ロッキード事件”などの話題性によって買われる号や、“親が結婚した年”“自分が生まれた年”“大学に合格した年”“就職した年”といった具合に、自分史的な意味合いで買われる号があるのがポイントです」と堤さん。そのほかにも「昭和生まれの上司との会話のきっかけに」という新社会人や、「同窓会があるので出席者に配りたい」という幹事からの購入申し込みもあり、コミュニケーションの糸口としても活用されているという。