中央競馬の一年を締めくくるグランプリ、第52回有馬記念(G1・芝2500m)は12月23日、中山競馬場で行われる。競馬の大レースの枠を超えて、歳末の国民的行事として定着した大一番。日本中央競馬会(JRA)の2代目理事長の有馬頼寧が、プロ野球のオールスター戦にヒントを得て1956年に創設。第1回が行われた17日後に有馬が急逝したことを受けて、第2回からは創設者の功績を称える意味で、現在の名称に変更された。

馬番 馬名 性齢/毛色 騎手 斤量
メイショウサムソン 牡4/鹿 武 豊 57.0kg
(父)ドリームパスポート 牡4/青鹿 高田 潤 57.0kg
マツリダゴッホ 牡4/鹿 蛯名 正義 57.0kg
ダイワメジャー 牡6/栗 M.デムーロ 57.0kg
レゴラス 牡6/黒鹿 柴田 善臣 57.0kg
ポップロック 牡6/鹿 O.ペリエ 57.0kg
(父)ダイワスカーレット 牝3/栗 安藤 勝己 53.0kg
(外)ロックドゥカンブ 牡3/青鹿 M.キネーン 53.0kg
サンツェッペリン 牡3/鹿 北村 宏司 55.0kg
10 フサイチパンドラ 牝4/栗 藤田 伸二 55.0kg
11 (地)コスモバルク 牡6/鹿 松岡 正海 57.0kg
12 (父)インティライミ 牡5/鹿 福永 祐一 57.0kg
13 (父)デルタブルース 牡6/鹿 川田 将雅 57.0kg
14 ハイアーゲーム 牡6/青鹿 C.ルメール 57.0kg
15 (父)チョウサン 牡5/鹿 横山 典弘 57.0kg
16 (父)ウオッカ 牝3/鹿 四位 洋文 53.0kg

JRAホームページ

 昨年は大スター、ディープインパクトが3馬身差の圧勝で引退レースを飾った。レース前からも独り舞台というムードが漂っていたが、今年は雰囲気が一変。ディープインパクトのような絶対的な存在が見当たらない半面、様々な世代からタイプの異なる有力馬が集まり多士済々。チャンスのありそうな馬は五指に余り、勝ち馬検討も難しくなった。

 有馬記念といえば、ファン投票の上位馬に優先出走権が与えられるが、今年の1位は日本ダービーを優勝したウオッカ。3歳牝馬がファン投票で1位になったのは史上初で、牝馬として64年ぶりにダービーを制したインパクトがいかに大きかったかを物語る。今秋は蹄の軽いケガで予定していた仏G1、凱旋門賞遠征をキャンセルし、同世代の牝馬と顔を合わせた秋華賞で3着。エリザベス女王杯は当日朝に出走取消となり、2週後に牡の強豪がそろったジャパンCで、後方から追い込んで4着に入った。体調万全とは言い難い中、能力の一端を示した内容だった。ここ2戦、後方から追い込む極端な形が続いているのは、一度火が付くと抑えが利かない気性ゆえだろう。だが、今回は直線が短くコーナーのきつい中山。勝てば牝馬として36年ぶりの快挙だが、動き出すタイミングが難しくなりそうだ。

 

3歳牝馬で史上初のファン投票1位になったダービー場・ウオッカは有馬記念を勝てるか(画像クリックで拡大)

 

 ウオッカを管理する角居勝彦調教師(43、栗東)は今回、ポップロックとデルタブルース(ともに牡6歳)も送り出す。ポップロックは昨年後半からめきめき力をつけてきた遅咲きのタイプで、昨年は豪州伝統の大レース、メルボルンCでデルタブルースと接戦の末に2着。続く有馬記念でもディープインパクトには離されたが2着を確保した。今年も宝塚記念3着に続いて、ジャパンCで2着に入るなど、G1制覇も射程圏に入ってきた。デルタブルースは3年前の菊花賞馬で、昨年のメルボルンC優勝は、現地でも大きな話題となった。今年は不振続きだったが、ジャパンCが5着と復調の兆しが見える。同一厩舎の3頭出走は、04年の藤沢和雄厩舎(美浦)以来3年ぶりで、3頭とも目が離せない。