大好評だった先代の広さと使いやすさを徹底的に磨き上げた新型「タント」は、家族との時間を大切にしたい母親や、子育てファミリーがターゲット。車両税込価格は108万1500円~140万7000円。2WDと4WDをグレードにより設定。短い鼻先と大きな居住スペースを強調した、愛らしい外観だ(画像クリックで拡大)

コンパクトカーをも凌ぐ室内スペースに加え、軽自動車として初めてセンターピラーを廃してスライドドアを組み合わせた「ミラクルオープンドア」も注目すべきポイント。使いやすさが大幅に向上している。車名のタント(Tanto)はイタリア語で「とても広い、たくさんの」という意味だ(画像クリックで拡大)

 軽自動車で最大の室内空間を誇る、ダイハツ工業の人気車「タント」が、フルモデルチェンジで第2世代に移行した。軽自動車には全長3400mm以内、全幅1480mm以内、全高2000mm以内という外形寸法の規格があり、エンジンの排気量は660cc以下と定められている。この制約の中で各社が知恵を絞り、多様化するユーザーニーズをすくいあげている。2003年11月に誕生したタントの初代モデルは、室内長2000mm、室内幅1300mm、室内高1330mmというコンパクトカーをも凌駕する異例の居住スペースを確保したのが特徴だ。

 タントはこの広さに加え、使いやすさを武器にして若い母親に代表される「子育てユーザー」の絶大な支持を獲得した。軽自動車ならではの維持費の安さや、小回り性能のよさといった要素もさらに引き立ち、先代モデルは月販平均約8000台という好セールスをマーク。誕生から4年を待たずに「ムーブ」、「ミラ」に次ぐ同社の稼ぎ頭の三番手に急成長。そして、いわゆる“ママワゴン”という新ジャンルも確立した。

ロングホイールベースの採用、エンジンルームのコンパクト化などで軽自動車最大の室内長と室内幅を実現。室内高は平均的な小学3・4年生なら、停止状態で立ったままの着替えができる余裕がある(画像クリックで拡大)

 そんなプロフィールを背景にもつ2代目タントの開発コンセプトは極めて明確で、「“驚きの広さ”を超えた“感動の空間”」がメインテーマ。これを実現するにあたりプラットフォームを一新。全長3395mm、全幅1475mmは従来同様ながら、広い室内空間の確保に欠かせないホイールベースを2490mmに拡大(従来比+50mm)している。

 さらに全高を1750mmに設定(同+25mm)。タイヤをボディーに四隅に置き、エンジンルームの省スペース化、インストルメントパネルやドア内張の形状などを工夫した。室内スペースは従来車に対して、長さで+150mmの2150mm、幅が50mmの1350mm。高さが+25mmの1355mmとなり、2007年12月時点で軽自動車最大の広さを、さらに拡大することに成功しているのだ。