登録人数1000万人を越えた国内最大のSNS、mixiのコミュニティで募集したアイデアを元に、新しいカップ食品が2つ生まれ、12月10日に発売された。開発に当たったエースコック、マーケティング本部の松山氏に話を聞いた。

――新製品の開発、アイデア募集の場としてmixiを選んだのはなぜですか?

エースコック マーケティング部 係長 松山幸裕氏

松山氏 今までもアンケートの形でユーザーさんの声を集め、もちろん大変参考になりましたが、アンケートというのは、メーカーの問いに対するユーザーからの答え「点」と「点」のつながりです。しかしmixiのコミュニティは「場」です。新しいアイデアをみんなで練る「場」になるのではないか、こちらが知りたいことをすぐに教えていただける「場」になるのではないかと考えました。今度の新製品はとことん「お客様が望んでいる商品」に注力してみよう、と。

――今までもmixiには企業の公認コミュニティが存在しましたが、今回はコミュニティを使って新しい取り組みをなさったそうですね。

松山氏 はい。既にできた商品のプロモーションなどではなく、まったくのゼロから商品のアイデアを募集したのは、mixiでも初めてのことだそうです。6月にコミュニティを作って「カップめん」と「カップはるさめ」の新製品アイデアを募り、スタートから約3週間でカップめんに526件、カップはるさめに209件のアイデアをいただきました。

――6月からアイデアを募って発売が12月、6カ月で製品化というのはずいぶん早いのではありませんか。

松山氏 比較的長いほうなんです(笑)。商品によって違いはありますが、カップめんの新製品開発にかける時間は短いもので3カ月というのもあるんですね。何しろカップめんの新製品は、毎年700種以上出ていますから。

――700! 毎日が新発売状態ですね!

松山氏 そうなんです。カップめんが誕生して36年、市場全体としては成熟市場の後期、やや微減という状況ですので、新製品の中で定番として残っていく商品はごくわずかです。ユーザーの選択眼も肥えてきました。さらに消費者がWebに触れる時間がどんどん増えている。それで、これまでとはまったく異なる新しい商品開発の手法として、mixiにたどり着いたのです。

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