ネコブームの勢いが止まらない。個人のブログなどで写真や動画をアップする人は非常に多く、検索サイトで「ネコ ブログ」のキーワードを入力すれば、300万件ヒットする(原稿執筆時点)。そのヒット数は犬より約50万件も多い。最近では、土鍋の中でひしめきながら眠っている子猫動画「猫鍋」が話題になったり、和歌山県のある駅ではネコ駅長も誕生した。

 都心暮らしで喧騒や人付き合いに疲れた人たちが動物たちに癒しを求めるという背景はあるだろう。だが、皮肉なもので、都心に住むほど家賃は高く、ネコを含めたペットを飼える物件というのも少なくなる。ペットを飼うためには、それらの面からも相応の覚悟が必要なのだ。

 そんな人たちに向けた新たなビジネス「ネコカフェ」が人気を集めている。広くゆったりとした部屋にネコを開放して、客はその部屋で、コーヒーでも飲みながらネコと一緒に気ままな時間を過ごす。ネットの写真や動画での盛り上がりは視覚的なものに過ぎないが、ここではネコを抱いたり一緒に遊んだり、触れ合えるのが最大の魅力だ。

「きゃりこ」の店内はゆったりとした雰囲気に包まれている。好きな席に座って飲み物を楽しんだり、ネコを追って歩き回ってもよい。漫画やネコ系の雑誌なども用意している(画像クリックで拡大)

 このネコカフェ。そもそもの発祥は意外と古く1998年頃に台湾から始まったという。日本に登場したのは2004年頃で、関西を中心に店舗が増えた。その後、ネコブームの流れを受け、2006年頃から首都圏でも4店舗ほど立て続けに営業を開始。中でも2007年3月にオープンした東京・吉祥寺にある「CatCafe きゃりこ」は、店内の広さや立地のよさなどから、ネコ好きたちの癒しのスポットとなっている。

店内では、ネコたちが自由気ままに遊んでいる(画像クリックで拡大)