なぜ「iPod nano」ばかり売れるのか

各種の売り上げランキングで首位を走るアップルの携帯音楽プレーヤー「iPod nano」(画像クリックで拡大)

 第3世代に当たる新型「iPod nano」が快調に売れまくっている。もはや向かうところ敵なし。このセグメントに直球勝負を仕掛けたところで、もはや玉砕することは分かり切っているから、アップル以外のメーカーは変化球やトリックプレイで凌いでいこうというスタンスである。主戦場ではもうとっくに白旗が揚がっているのに、まだ小部隊が散発的にゲリラ戦を続けている状態と言ってもいい。

■携帯音楽プレーヤーランキング(2007年11月12日~11月18日)
順位 メーカー名 製品名
1 アップル iPod nano 8GB
2 アップル iPod nano 4GB
3 アップル iPod classic 80GB
4 アップル iPod shuffle 1GB
5 ソニー ウォークマンSシリーズ NW-S615F
6 ソニー ウォークマンEシリーズ NW-E013
7 ソニー ウォークマンSシリーズ NW-S715F
8 ソニー ウォークマンSシリーズ NW-S716F
9 アップル iPod touch 16GB
10 アップル iPod touch 8GB
※GfK Japan調べ。GfK Japan社(正式社名:ジーエフケー マーケティングサービスジャパン)は家電量販店から毎日収集している販売実績データからランキングを作成しています(店舗数は2007年10月時点で4500店以上)

 それにしても何故、こんなにiPodシリーズ、なかんずくnanoばかりが売れるのか? パソコンも含めて国内の家電市場は既に成熟し切っている。そこに新しいモデルが出るたび巷の話題となり、たちまちのうちに世界規模で販売数を伸ばしてゆく製品が存在するというのは、考えてみれば異常なことだ。

 薄いピルケースのようにエレガントなきょう体。シンプルで洗練されたインターフェース。早く確実な動作。それらは確かに魅力的ではある。しかし、もっとも重要なのはボディーに刻印された「iPod」の文字と「アップル」のロゴマークではないのかと思えてくる。スペックだけを並べてみると、決して突出したところはないからだ。

iPod nanoの背面にあるアップルのロゴマークと「iPod」という文字(画像クリックで拡大)