富士フイルム

FinePix F50fd

実売価格:3万9800円

発売日:2007年8月31日


このモデルの注目ポイント ライバル機種はズバリこれ!
・1/1.6型と大型の有効1200万画素CCDを搭載
・待望のCCDシフト式手ぶれ補正機構を搭載
・ストロボ発光量調整や自動赤目補正などを備えた「顔キレイナビ」
・従来機種と比べてボディーを薄型&軽量化した

 富士フイルムの「FinePix F50fd」は、同社のコンパクトデジタルカメラの新しい“顔”となるモデルだ。手ぶれ補正機構の搭載に積極的でないという印象のあった同社だが、ついにCCDシフト式の手ぶれ補正機構を搭載し、定評のある顔認識と高感度を合わせ、3拍子揃った現代的なモデルに仕上がった。

画素数は大きくアップしたが、低感度でもノイズは多め

 富士フイルムは2005年春、現在のコンパクトデジタルカメラでは当たり前の機能となった「高感度」を前面に押し出した「FinePix F10」を発売。それ以後、「FinePix F11」「FinePix F30」「FinePix F31fd」をリリースし、高感度と長寿命バッテリーの2つをシリーズ最大の特徴としてきた。

人気モデル「FinePix F31fd」の後継として登場した「FinePix F50fd」。デザインは、下位モデル「FinePix F40fd」のテイストを受け継ぎ、F31fdと比べて大幅な薄型化が図られた。モードダイヤルが背面に移り、ズームレバーがシャッターボタン部に移動したのもポイントだ

 F31fdまでのモデルが、他社と比べてどうして圧倒的な高感度時の画質を保てたのかといえば、まず富士フイルム独自のハニカム配列によるCCDセンサーの存在が挙げられる。さらに、CCD自体が1/1.7型と大型で、しかも630万画素と少なめの画素数であったことも見逃せない。1画素あたりの面積が増えれば、高感度は実現しやすいのだ。

 ところが、F50fdはCCDのサイズこそ1/1.6型とわずかに大型化したものの、画素数は1200万画素へとほぼ倍増し、最近増えてきた高画素モデルの仲間入りをした。

このブラックモデルはつや消し塗装が施されており、これが滑りにくい仕上げであるため、ホールド性の向上に一役買っている。液晶モニターは、従来よりひと回り大きな2.7型を採用。液晶モニターの大型化などにより、F31fdと比べると背が2.5mmほど高くなっている

 これで心配になるのが、高感度撮影時の撮影性能だ。F50fdは、最高感度のISO6400相当では300万画素相当の記録となってしまい、フル画素での記録はISO1600相当までに限られてしまう。

 ISO3200相当の感度では600万画素相当の記録が行えるため、ISO3200相当で630万画素のフル画素撮影が行えるF31fdと比べ、記録画素数と感度はほとんど変わらない計算となる。

 ところが、数値通りの印象にならないのが写真の恐ろしいところで、F50fdは最低感度のISO100相当でもノイズが多めで、高感度域では全体にノイジーな印象だ。コントラストは高くてくっきり見えるのだが、F31fdと比べて全体にざらざらとした印象の画作りになっているのが残念だ。

本体の薄さを特徴とする兄弟モデル「FinePix Z100fd」(右)と比べても、そん色のないスリムボディーになった。撮像素子の品質や操作性など、スペック的にはF50fdが上回る部分が多い 記録メディアはxDピクチャーカードで、SDメモリーカードも利用できる。本体の薄型化に伴い、バッテリーは従来より薄型のタイプに変わり、撮影枚数はF31fdの580枚から230枚へと大きくダウンした

 このように、高感度でのノイズが多めに感じられるだけに、FinePix Fシリーズ初となる手ぶれ補正機構の搭載はとてもありがたい。相手が動く被写体の場合は、感度をアップすることでしかぶれを軽減できないにしても、手ぶれによる失敗はかなりの確率で手ぶれ補正機構が救ってくれるからだ。

 さらに、高感度での画質で満足できない人のために、ISO感度オートの上限が400/800/1600までの3種類から選べるようになっている点も親切だ。ユーザーの使いこなし次第で、ISO感度オート時でも必要以上にノイズを増やさない撮影が可能になっている。

 また、広角側の画角が38mm相当からで不満が多く聞かれた従来のFinePix Fシリーズだが、F50fdではセンサーの大型化も手伝って、35mm相当からと標準的なスペックになったのもうれしい点だ。