「MacOS X v10.5 Leopard」のパッケージは宇宙をイメージしたブラック(画像クリックで拡大)

 アップルは2007年10月26日の日本時間午後6時から次期OS「MacOS X v10.5 Leopard(レパード)」の発売を開始する。価格は1万4800円。5台のMacintoshにインストールできる「ファミリーパック」も用意しており、価格は2万2800円。

 アップルジャパン プロダクトマーケティングディレクターの服部浩氏によると、市場調査会社のBCN調べで、同社の「iMac」が9月期で最も売れたデスクトップとなるなど、海外市場同様、国内市場でも順調にシェアを伸ばしているという。今回のLeopardは、MacOS Xの6番目の製品で、約2年ぶりの新OS。今までベータ版をオプションで提供してきた、マイクロソフトの「Windows XP」および「Vista」をMacintosh上で動作させる「BootCamp」の正式版を標準で搭載し、Windowsユーザーの取り込みを狙う。「(Leopardは)もっとも安全で高速なOS。Windowsユーザーも店頭で一度体験してもらい」(同)と新OSに自信を見せた。

 300もの新機能を備えるLeopard。注目の新機能は、デスクトップ関連の「Finder」「Quick Look」」「Spaces」と、メールソフトの「Mail」、自動バックアップ機能の「TimeMachine」などだ。それぞれを細かく見ていこう。

より見やすく、ファイルを探しやすくしたデスクトップ

 デスクトップは壁紙に好みの写真を貼り付けるユーザーが多いことからより写真が映えるように、上部のメニューバーを半透明化させた。下部の「Dock」は、3D表示を取り入れるなど、細かい改良がいくつもなされている。

 デスクトップ関連でもっとも目新しい機能が「Stacks」である。文字通り積み重ねる、という意味で、複数のファイルをフォルダに格納せずに一つにまとめておき、必要なファイルをすばやく見つけられる機能だ。StacksはDock内にあり、選択するとファイルが縦一列に表示される。ファイルが多い場合は探しやすいようにグリッド表示に自動で切り替わる。デスクトップに無駄なファイルを置かないという狙いもある。出荷時には「ダウンロード」というStacksが設けられており、Webからダウンロードした画像ファイルやメールの添付ファイルなどを一つにまとめておける。

上部のメニューが半透明化したデスクトップ。下部の「Dock」のアイコンを3D化するなど細部まで細かな改良をしている(画像クリックで拡大) 「Stacks」は縦一列に関連ファイルがずらり並ぶ(画像クリックで拡大)

表示スタイルにiPodでお馴染みの「CoverFlow」を追加

 Finderは、表示機能を大幅に向上させた。まず、アイコン表示にしたときに、ファイルの1ページ目をサムネイル化し、どのようなファイルなのかを視覚的にわかりやすくした。また、複数ページある文章ファイルなどはバインダーのようなアイコンになるなど、細かい仕掛けも施した。

 さらに、同社の携帯音楽プレーヤー「iPod」や音楽管理ソフト「iTunes」のジャケット表示機能「CoverFlow」を実装し、大きなサムネイル画像でファイルを表示できるようにした。サムネイル画像は、専用に生成したもので、どの大きさに変更してもきれいに見られる。動画ファイルが、再生ソフトを立ち上げなくてもCoverFlow上で再生ができるのも特徴である。

 表示するだけに特化した機能として「Quick Look」を搭載。優れたプレビュー機能のことで、写真やテキスト、動画などほとんどのファイルを、ソフトを立ち上げることなく表示できるというものだ。マイクロソフトのWordやExcelなどは、Officeソフトをインストールしていなくても同機能を利用すれば表示できる。

ファイルの1ページ目をサムネイル化し、どのようなファイルなのかを視覚的にわかりやすくしたアイコン(画像クリックで拡大) iPodでお馴染みの「CoverFlow」表示を実装した(画像クリックで拡大)
強力なプレビュー機能の「Quick Look」。WordやExcelのプレビューも可能(画像クリックで拡大) 複数のデスクトップ環境を仮想的に実現する「Spaces」(画像クリックで拡大)