駅の改札内に店があっても誰も驚かなくなったきょうこの頃、とうとう首都の玄関口・東京駅にも25日、エキナカ商業施設が登場した。乗客だけでも1日約38万人が利用するといわれる巨大駅の“エキナカ”に、一体何ができたのか。

グランスタ
千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内地下1階。店舗面積約1500m2。営業時間8時〜22時(日祝は21時まで)、一部ショップは7時〜(画像クリックで拡大)

 商業施設グランスタは東京駅の地下1階にオープンした。これまで飲食店が並んでいた「銀の鈴広場」周辺を大規模に改装。1階とつながるエスカレーターも4カ所に新設した。第一印象はまさしくテパ地下だ。店舗面積約1500m2に47店舗が軒を連ねる。面積は品川駅のエキュートと同じぐらいだが、東京駅はコンコースの両側にずらりと店が並んでいるためエキナカ感が強い。イートインは5店舗のみ。そのほか大部分はテイクアウト専門の飲食店が占める。

 巨大ターミナル駅である東京駅は、週末と平日で驚くほど客層が変わる。週末は旅行客中心。そして、平日は新幹線などを利用するビジネス客と東京駅周辺のオフィスで働く通勤客でにぎわう。丸の内、日本橋、八重洲、大手町などのオフィスに日常的に通う人たちも当然グランスタのターゲットだ。

 目玉の一つは厨房を備えた弁当・惣菜売り場。湯気が出るような温かい弁当・惣菜をオフィスや電車内で食べられる。有名な「新宿 アカシア」のロールキャベツシチュー(400円)、浅草の和牛すき焼き専門店「浅草今半」の弁当(997円)など、東京を代表する老舗の味をテイクアウトで楽しめる。定期券を片手に改札内まで昼ごはんを買いに来る近隣のオフィスワーカーも満足でき、かつ地方からの観光客にも嬉しいセレクションだ。

惣菜・弁当売り場は厨房完備。出来立てを買うことができる。写真はロールキャベツで有名な「新宿 アカシア」(画像クリックで拡大)

 そして、東京駅といえば出張ビジネスマンの拠点。これまでは、新幹線車内でちょっと一杯と思っても、せいぜい缶ビールに乾き物だったが、鳥麻で焼き立ての焼き鳥(1本130〜350円前後)と、はせがわ酒店に並ぶ小型瓶入り日本酒(340〜1000円前後)を買えば、車内でささやかな商談成立祝いも始められそう。「まず東京駅を利用する人のニーズありきで店舗構成を考えた」(開発運営の鉄道会館)というだけあって、“オヤジ目線”も大事にしている。

後ろの厨房で焼いている「鳥麻」の焼き鳥は1本から気軽に買える(画像クリックで拡大) エキナカ初出店となる日本酒の「はせがわ酒店」。電車内で飲み切れる小型瓶入りも種類が豊富(画像クリックで拡大)
バーカウンターもある(画像クリックで拡大)