調査会社の米J.D. Power and Associates社は2015年4月22日、米国の消費者が次に購入するクルマに期待している技術を調査した「2015 U.S. Tech Choice Study」を発表した。最も望まれている技術は、死角にいる他車や歩行者などを検知し、衝突を予防する技術だった。

 次にナイトビジョン、機能強化した衝突軽減システムが続き、衝突安全分野の技術がトップ3を占めた。トップ5には運転支援システム分野のリアビューカメラ、快適性および利便性分野の自己修復塗料が入った。

次に買うクルマに求める技術
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 衝突安全技術はすべての世代で関心が高い技術となっている。新しい技術を搭載したクルマを購入するかどうかの判断要素は、全ての世代で「価格」が最も重要としており、価格の重要度は25.2%を占める。

世代別のニーズと購入可能な金額
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 新車販売数の27.7%を占めるYジェネレーション(1980年以降に生まれたポスト団塊世代)は他の世代より新技術の搭載に積極的である。Yジェネレーションが新技術に費やす平均金額は3703ドルで、世代が上がるにつれて金額は下がる。またYおよびXジェネレーション(1965年以降に生まれたポスト団塊世代)は新技術の中でも自動運転につながる技術の優先度が高いが、高齢世代では低い。

 車両価格帯別に望まれる技術をみると、死角検出・予防システムはすべての車両価格帯で高い優先度を持つ。一方、後退時の自動ブレーキは車両価格が高くなるにつれ優先度が低くなる傾向が見られた。

 健康に関するシステム、ハンドジェスチャー認識機能、ドライバーの生体センサー、タッチスクリーンなどの技術は優先度が低い。さらに、エネルギー効率分野の太陽光発電ルーフ、通気口のアクティブシャッターはほとんど関心がない。現時点では比較的燃料価格が低く、メーカーがパワートレーンなどでエネルギー効率を改善する努力をしているため、消費者は車両購入価格が高くなる技術に対して熱心にならないという。

 そのほか、スマートフォンとの接続サービスは、全ての世代で優先度が低い。米Apple社の「CarPlay」と米Google社の「Android Auto」のどちらを選ぶかは、所有するスマートフォンに依存する。また、高級車の購入者はApple社の「iOS」デバイスを所有する傾向があるため、「CarPlay」の優先度が高くなる。大衆車では「iOS」デバイスと「Android」デバイスの所有者は半々であり、大衆車ブランドでは両方のオペレーティングシステムを提供することが重要だとしている。

(櫛谷さえ子=日経テクノロジーオンライン)