パナソニックが発表したミラーレス一眼の新製品「LUMIX DMC-GM1」。既存のマイクロフォーサーズ規格を採用しつつ、コンパクトデジカメ並みの本体サイズに抑えたのが特徴だ
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 パナソニックは2013年10月18日、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼の新製品「LUMIX DMC-GM1」を発表した。レンズ交換式のデジタルカメラとしては世界最小サイズのボディーで、薄型化した新設計のズームレンズと組み合わせた際は、高級コンパクトデジカメ並みのサイズで持ち歩ける。本体のデザインや表面の貼り革の質感にもこだわり、「小さいけど高品質」というプレミアム感を幅広い層に訴求する。

 標準ズームレンズが付属するキットモデルの予想実勢価格は9万円前後で、ボディー単体モデルは用意しない。発売は2013年11月21日。

本体はマグネシウム合金製、ダイヤルにアルミの削り出し素材を採用

 本体は、金属製パーツを多用して高級感を高めたのが特徴だ。本体はマグネシウム合金製で、剛性感と質感を確保。本体上部には、アルミ削り出し素材を用いた3連ダイヤルを搭載した。カラーバリエーションはオレンジ、ブラック、ホワイト、シルバーの4色で、カラーによって表面の張り革の模様を変えている。別売のグリップ(希望小売価格は1万500円)もアルミの削り出しで作られており、質感と剛性を確保。大型レンズを装着した際のホールド感を高めた。

 付属の標準ズームレンズ「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6」は、35mm判換算で24~64mmをカバーする。レンズに手ぶれ補正機構も搭載する。これまで発売したマイクロフォーサーズ規格の交換レンズは、パナソニック以外のメーカー製品を含めすべて利用できる。

本体はまさに手のひらサイズ。35mm判換算で24~64mmをカバーするズームレンズを装着しても、片手で軽々と持ち上げられる
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背面の液晶モニターは3型/104万ドットの高精細タイプで、しかもタッチパネル式となる
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レンズを装着すると、これぐらい出っ張る。単焦点レンズ並みの薄さで、レンズを装着したままでも楽々持ち運べる。本体上部のホットシューは省略された
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上部のダイヤル類は、アルミニウムを削り出したパーツが使われている。高級感は文句ナシだ
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別売でハンドグリップ「DMW-HGR1」(希望小売価格は1万500円)を用意する。本体の底面に装着することで、握りやすいグリップが追加できる。期間限定で予約購入者にDMW-HGR1をプレゼントするキャンペーンも用意しているので、購入予定者は注目だ
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本体の外装は、カラーごとによって仕上げが異なる。いずれも立体感のある仕上げで、ぜひ店頭で実機を触りながら確認したい
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同社の高級コンパクトデジカメ「LUMIX DMC-LF1」(左)と比べても、DMC-GM1(右)はコンパクトなのだ
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上位モデル「LUMIX DMC-GX7」と画質は同等、高速シャッター時に制約

 小型化にあたって、機能や装備を簡略化していないのも注目できる。撮像素子や画像処理エンジンは2013年9月に発売した最新の上位モデル「LUMIX DMC-GX7」と同じで、高感度画質を含め基本的な画質は同等だという。撮像素子やレンズを240fpsで高速駆動させることでオートフォーカスの高速化を図った点も同様だ。液晶モニターも、タッチ操作に対応した3型/104万ドットの高精細タイプをおごる。

撮像素子は4/3型のLiveMOSセンサーを採用。レンズマウントはもちろんマイクロフォーサーズマウントで、既存のレンズがそのまま使える
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DMC-GM1は、シャッターユニットを大幅に小型化したことが、本体の小型化と薄型につながったという
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 小型化にともなうデメリットとして、同社の北尾一朗氏は「高速シャッター時に電子シャッターを用いること」と「拡張性をある程度簡略化したこと」の2点を挙げた。DMC-GM1は、電子先幕シャッターを採用しているため、1/500秒以上の高速シャッターの場合は電子シャッターに切り替わり、高速で動く被写体を撮影した場合は被写体がゆがむCMOSセンサー特有の「ローリングシャッター現象」が現れることもあるという。

 拡張性に関しては、本体上部のホットシューを省略したため、外付けストロボや電子ビューファインダーなどは装着できない。北尾氏は「これらの点を重視するならば、本体サイズが若干大きくなるがDMC-GX7を使ってもらえば満足してもらえるだろう」とした。

 今後、DMC-GM1のサイズに合った小型の交換レンズとして、ライカブランドの「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7」と、望遠ズームレンズ「LUMIX G VARIO 35-100mm」(F値は非公開)の2本の開発を表明した。発売は2014年中を予定する。

開発表明がなされた、ライカブランドの単焦点レンズ「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7」。2014年中の発売予定で、価格は未定
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同じく開発表明された望遠ズームレンズ「LUMIX G VARIO 35-100mm」(F値は非公開)。こちらも2014年中の発売予定で、価格は未定だ
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(文/磯 修=日経トレンディネット)