電子書籍専用端末「biblio Leaf SP02」(画像クリックで拡大)

 KDDI(au)は2010年12月21日、電子書籍専用端末「biblio Leaf SP02」を12月25日から順次発売すると発表した。関西、沖縄地域から販売を開始し、関東地方では1月上旬に発売する。端末価格は1万円台半ばの見込み。約2万点のコンテンツを取り扱う電子書籍配信サービス「LISMO Book Store」も同時に開始する。端末には3G回線を内蔵しており、月額525円の専用料金プランも提供する。

 biblio Leaf SP02は、モノクロ16階調の電子ペーパーを使った電子書籍専用端末。ディスプレイは800×600ドットの6インチ。本体サイズはB6サイズで、重さは約282g。1回の充電で約50冊(1万3000ページ相当)の読書が可能だ。ディスプレイの下にソーラーパネルを搭載することで省電力効果を高めている。

 3Gの通信方式はCDMA 1X WIN。海外ローミングには対応していない。無線LANはIEEE802.11b/g/nをサポートする。内蔵メモリーは2GB、microSD/SDHCカードスロットを備える。操作は付属のスタイラスペンか、本体前面のボタンを利用する。指でのタッチ操作はできない。台湾鴻海精密工業製。

 配信サービスの名称には、同社の携帯電話向けに音楽やビデオを配信する「LISMO」ブランドを使用。小説、実用書、ビジネス書を中心に約2万点のコンテンツを取りそろえる。2011年度中には取り扱いコンテンツを約10万に増やす計画だ。コンテンツは、KDDI、ソニー、凸版印刷、朝日新聞社の4社が共同設立したブックリスタから供給を受ける。ラインアップは、同じくブックリスタから供給を受けるソニーの「Reader Store」と「おおむね同じで、価格も同じ」(KDDIグループ戦略統括本部新規ビジネス推進本部長の雨宮俊武氏)とのことだ。

 書籍はbiblio Leaf SP02上でWiFiか3G経由でダウンロードする。パソコンに接続する必要はない。購入した書籍は内蔵メモリーかmicroSD/SDHCで管理する。夏目漱石、太宰治、芥川龍之介、宮沢賢治などの100作品をあらかじめ収録する。LISMO Book Storeでは、ユーザーレビュー、立ち読み、検索機能などを盛り込む。ストアオリジナルポイントプログラムもあり、購入金額の3%をポイントで還元する。たまったポイントで書籍が購入可能だ。

 来年4月には同社のスマートフォン「ISシリーズ」にもコンテンツを提供する。同一ユーザーが複数のデバイス(専用端末とスマートフォンなど)でコンテンツを共有できるマルチユース・マルチネットワークにも将来的には対応していく予定だ。

 雨宮本部長は、専用端末で携帯性が高いため「読書好きの方に満足していただけるのでは。ターゲットは老若男女問わず、たくさんの本を読む方」と語った。ソニーのReaderとコンテンツで差別化できないが、「(携帯電話向けの電子書籍に)2003年から取り組んできたノウハウの蓄積がある。使いやすいユーザーインターフェースや、LISMOブランドの認知度を強み」(同)にする。同日の記者発表会にはブックリスタの今野敏博社長が登壇。「マーケットをつくる時期で、コンテンツの充実を図っている。将来的には各社のストア間を横断したキャンペーンもしていく」と語った。

 LISMO Book Storeのオープンを記念して、電子書籍を通常より半額で提供する「今だけ!半額キャンペーン」を2010年12月25日から2011年3月末まで実施する。

電子書籍配信サービス「LISMO Book Store」(画像クリックで拡大)

検索、ユーザーレビュー、あとから買うリストなどの機能を備える(画像クリックで拡大)

右側面の拡大、縮小ボタンで文字の大きさを6段階で調整できる(画像クリックで拡大)

KDDIグループ戦略統括本部新規ビジネス推進本部の雨宮俊武氏(右)、ブックリスタの今野敏博社長(左)(画像クリックで拡大)

(文/三浦善弘=日経トレンディネット)