09年秋発売予定の新型「フーガ」(画像クリックで拡大)

 日産自動車は東京モーターショー2009に、2009年秋に発売予定の高級スポーティーセダン、新型「フーガ」を出展する。そして同時に、日産初の市販ハイブリッド車「フーガ ハイブリッド」も参考出品する。フーガ ハイブリッドは10年秋に発売予定だ。

 新型フーガは3.7Lと2.5LのV6エンジンを搭載する。これに対してフーガ ハイブリッドのパワーユニットは、3.5L V6にモーター1基の組み合わせで、コンパクトカー並みの燃費を目指す。バッテリーは充電効率が高いリチウムイオンバッテリーを採用する。

フーガ ハイブリッドに搭載する、7速ATの前部に駆動用モーターと2組のクラッチを組み込んだハイブリッドシステム(左)。バッテリーはリチウムイオンタイプ(右)(画像クリックで拡大)

 フーガ ハイブリッドのシステムは、ホンダ「インサイト」と同じパラレルハイブリッドだ。だが、インサイトのクラッチがモーターとトランスミッション間に1組あるのに対して、フーガはエンジンとモーター、モーターとトランスミッション間のそれぞれに2組装備している。

 これは、エンジンを始動せずにモーターだけで駆動するEV走行時に、「エンジン−モーター間」のクラッチを切り離して、エンジンを完全に停止して空転ロスを低減するため。インサイトは「エンジン−モーター間」のクラッチがないため、EV走行時にはバルブ休止システムを使ってポンピングロスを低減しているが、エンジン自体は回転し続けるために摩擦などのロスが生じる。

 トランスミッションは7速ATで、従来はトルコンが収まっていたスペースに、2組のクラッチと1基のモーターを組み込んだ。日産によれば、フーガ ハイブリッドはプリウスよりも高い速度域までEV走行が可能だという。

(文/柳 竹彦=日経トレンディネット)

モーターの前後に2組のクラッチを装備する(画像クリックで拡大)

ハイブリッドシステムの動作イメージ(画像クリックで拡大)