住生活グループ傘下のINAXは5月18日、世界的水まわりブランド「アメリカン スタンダード」を保有するルクセンブルクのアイデアル・スタンダード・インターナショナル・ホールディング(ISI)から、アジア部門を買収すると発表した。これによってアジア・太平洋地域9カ国の事業拠点を獲得する。

 「アメリカン スタンダード」は、19世紀後半に米国で設立され、世界的に水回り事業を展開しているブランド。買収するのは、中国、韓国、インド、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイの7カ国8社の事業会社で、株式と知的財産権を取得する。取得総額は、1億1200万ユーロ(約144億円)を基準価格として、株式引渡し期日(6月30日)の資本額などで調整する。

 いずれも衛生陶器と水栓金具などの製造販売を行っており、中国・タイ・韓国を主要拠点としてアジア各国で高い販売シェアを持つ。連結売上高は約1億8000万ユーロ、総従業員は約3800人(ともに2008年末現在)。

 INAXは買収によってアジア地域での強力な販売網を獲得。既存生産拠点と合わせて生産能力を増強し、アメリカン スタンダードの販路を活用した自社製品の販売などのシナジーも見込む。(文/田中武臣=Infostand)

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