富士経済(本社:東京都中央区)は2009年3月3日、国内の飲料市場動向調査の結果を発表した。2008年の市場規模は、嗜好飲料が前年比1.3%減の2兆49億円、乳性飲料が同0.2%増の1兆1826億円などの見込み。注目品目としては、節約志向で人気のインスタントコーヒーや、振って飲む炭酸入りゼリー「ファンタ ふるふるシェイカー」がヒットした果実着色炭酸飲料が伸びているという。

 加工食品市場調査の一部で、嗜好飲料12品目、乳性飲料10品目、嗜好品13品目、健康飲料9品目、果実飲料11品目、炭酸飲料8品目、その他飲料5品目の計68品目の市場動向を分析した。

 嗜好飲料は、缶コーヒーが伸びているが、ジャスミン茶やそば茶を除く無糖の茶系飲料が消費者の節約志向の高まりを受けて減少しており、全体はやや縮小した。乳性飲料は、2008年春に多くの乳製品の値上げが行われた結果、「明治おいしい牛乳」が発売以来初の前年割れとなるなど、値上げの影響が出ているという。

 嗜好品の市場規模は、同0.9%増の8859億円。内食回帰や節約志向の強まりで、インスタントコーヒー、インスタントティー、紅茶、麦茶などが需要を取り込んでいるが、緑茶は購入単価の低下やギフトの贈答先件数の絞り込みの影響を受けている。健康飲料は、2006年、2007年と成長を続けた健康サポート飲料がマイナスに転じる見込みで、同3.2%減の7002億円。果実飲料は同6.1%減の5554億円で、好調だった100%果汁飲料が値上げの影響で減少。野菜飲料や野菜入混合果汁飲料は、原材料に使われている中国産野菜のイメージ悪化が影響した。

 調査は、関連企業・団体などへのヒアリングと関連文献を併用し、2008年11月〜2009年1月に実施した。報告書「2009年 食品マーケティング便覧 No.5」はA4判232頁で定価8万9250円。

(文/平城奈緒里=Infostand)

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