会見に登場した増田龍治氏、安田美沙子さん、古賀俊輔氏(画像クリックで拡大)

 映画学科や舞台芸術学科などエンタメ業界を目指す学生向けの学科を設置している京都造形芸術大学。その現役大学生が制作したアニメを、1年間にわたってテレビやネットで放送・配信する“産学共同プロジェクト”がスタートする。放送・配信するのは、世界のジョークをテーマにした短編アニメ『キャラディのジョークな毎日』。4月1日より独立局(tvk、テレ玉、チバテレ、三重テレビ、KBS京都、サンテレビ)と、BIGLOBEストリームで提供する。

 制作を担当するのは同大学のキャラクターデザイン学科の学生たち。これまでは産学共同といっても、主体は「産」つまり企業側でにあったが、今回は教育の一環として大学側が主体となって制作する。同大学の教授で今回の企画・プロデュースを務める古賀俊輔氏は、このプロジェクトを通じて学生たちに「社会の優しさと冷たさを知ってもらいたい」と語る。

 通常、学校内で制作したコンテンツは、先生が批評を加えて、修正するという。ところが今回は、地上波やネットを通じて世の中に批評してもらうことになる。世の中の評価をきちんと受け止め、そして「痛い思いをして、それを乗り越えてから本当のプロになってほしい」というわけだ。

 また、同大学キャラクターデザイン学科の学科長を務める増田龍治氏は、ジョークというテーマを選んだ理由について、「普通のお笑いとは違う挑戦的なテーマ。ジョークに描かれた人間の心理を演出することで、学生の精神的な成長を期待している」と話す。世界のジョークにはヒワイな内容もある程度含まれているが、これも人間の一面として『キャラディのジョークな毎日』に盛り込んだという。

 『キャラディのジョークな毎日』はオープニングとエンディングにキャラディという女の子のキャラクターが登場し、世界のジョークを集めた本を読んで聞かせるという設定。キャラディの声は声優初挑戦のタレント安田美沙子さんが担当する。得意の京都弁を駆使して、ほんわかな雰囲気の中にも人の心にグサリと突き刺さる一言を投げかける。また、『キャラディのジョークな毎日』は、ビジネス面での成功を視野に入れ、マルチユース展開も図る。5月には関連書籍、夏にはDVDがリリース予定だ。

(文/渡貫幹彦=日経トレンディネット)