図1:従来のIMEとSocial IMEの違い (画像クリックで拡大)

図2:変換できる単語の例と単語登録画面(画像クリックで拡大)

図3:予測変換の例 (画像クリックで拡大)

 慶應義塾大学理工学研究科は2009年2月20日、ユーザー参加型の日本語入力システム「Social IME 〜みんなで育てる日本語入力〜」を開発したと発表、一般公開した。「Social IME」のサイトから無料でクライアントソフトをダウンロードできる。対応OSはWindows Vista/XP。

 「Social IME」は、多くのユーザーが単語を登録して作り上げた変換辞書をネットワークで共有。従来の辞書にななかったような芸能人名、漫画の名前、テレビ番組、新語などの変換がスムーズにできるという。現在、計54万語以上の変換が可能で、「倖田來未」「篤姫」などのほか、「キタ━━(゜∀゜)━━!! 」などの顔文字も登録されている。

 従来の通常の日本語入力では、パソコンへインストールした時点の変換辞書データを使うため、初期設定の辞書にない専門用語の変換などはできなかった。「Social IME」では、辞書がWeb側にあるため、最新の単語の利用が可能。ユーザーは、変換できない単語を見つけたら登録して、辞書を成長させていける。なお、オフライン時はMS IMEを使った変換に対応する。

 Webページの文章から単語の使用頻度などを抽出する新型の変換エンジンを採用。携帯電話のような予測変換機能によって入力効率を高められる。同大学がPC初心者を対象に行った実験では、Microsoft Office IME 2007と比べて入力時間が21%、キー操作が26%削減されたという。

 同大学理工学研究科修士課程の学生がシステムを研究した。2007年度に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の未踏ソフトウェア創造事業に採択された。

(文/宇高舞美=Infostand)

■関連情報
・慶應義塾大学のWebサイト http://www.keio.ac.jp/