ティー・ワイ・オーは、同社子会社の円谷プロダクションが円谷チャイヨーを相手取ってタイで起こしていた「ウルトラマン」の著作権侵害訴訟で、全面的に主張が認められたと発表した。

 タイ王国最高裁判所は2月5日、円谷チャイヨーの代表取締役ソムポーテ・センドゥアンチャイ氏に対し、損害賠償金1070万バーツ(約3466万円)と、訴訟提起日(1997年12月)から損害賠償支払完了まで年利7.5パーセントの利息を円谷プロに支払うよう命じた。

 ソムポーテ氏は、「ウルトラマンシリーズ」などの著作権譲渡契約を締結しているとして、ウルトラマンのキャラクター・ビジネスを展開していた。円谷プロは1997年12月、円谷チャイヨーの行為が著作権侵害に当たるとして、タイ知的財産および国際通商裁判所に提訴した。2000年4月の第一審判決では、円谷プロがウルトラマン作品の著作権者であることが認められたものの、初期ウルトラマン9作品の著作権は円谷チャイヨーに帰属すると判断された。

 円谷プロはこの判決を不服とし、ソムポーテ氏が所有する契約書は偽造であるという新たな主張を加えて、2000年7月にタイ王国最高裁判所に上告していた。

 ティー・ワイ・オーは、円谷プロが今回、キャラクター・ビジネスを海外展開するにあたって大きな障害となっていたこの係争で勝訴したことにより、タイにおける他の数十件の訴訟も解決に向かうとみている。なお、円谷プロと円谷チャイヨーのあいだに、資本、人的、および取引関係は一切ないとしている。

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