The Diffusion Group(TDG)は2006年2月7日に、携帯電話向けOS市場に関する調査結果を発表した。それによると、同市場では英Symbianの「Symbian OS」が最も優勢だが、米Microsoftの「Windows Mobile」やLinuxの攻勢によりシェアが縮小する見込みという。

 2005年末時点の各OSの市場シェアは、Symbian OSが51%、Linuxが23%、Windows Mobileが17%だった。Linuxは2005年後半に大きく出荷台数を伸ばした。

 「Symbian OSは2007年まで首位の座を維持する。ただし2007年にシェアが縮小し始める。開発者やベンダーによるWindows MobileやLinux、およびネイティブJavaの採用が進むためだ」(TDG社アナリストのLee Allen氏)。

 同社は、2010年末にはSymbian OSのシェアが約22%に減少する一方、Windows Mobileが29%、Linuxが26%にシェアを伸ばすとみる。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・中国市場の台頭や、高機能モデルおよびサービスへの世界的な買い換え需要が、高性能OSの成長を後押しする。

・Windows Mobileは、Pocket PCおよびスマートフォン向けがそろっている点や、「Windows Mobile 5.0」と他のWindowsプラットフォームの密な連携が、企業ユーザーなどのヘビー・ユーザーにアピールする。

・携帯電話向けOS市場で競争に勝つには、他のプラットフォームとの統合をはじめ、アプリケーション開発が容易であることが重要。

・Windows MobileとLinuxが熾烈な競争を繰り広げている間に、米SavaJeの「SavaJe OS」といったネイティブJavaが足がかりを築き始める。

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