今週末、ついにソニーのHDD&DVDレコーダー「PSX」が発売される(詳しくはこちら)。CEATEC JAPAN 2003でのデビューから今日に至るまで、PSXは常に注目の的であり続けた。価格や仕様面でのインパクトもあったが、発表時に発売日や細かい仕様を明らかにしなかったのも、PSXへの興味が廃れなかった理由ではないだろうか。実際のところは、本当に仕様が固まっていなかったというが、図らずもプロモーションとしては大成功だったわけだ。


発売を目前に控え、ようやく仕様が固まった「PSX」 PSXの顔とも言える、ソニー ブロードバンドネットワークカンパニー 企画部1課 統括課長の松岡賢次氏

 そんなPSXのプロモーションを一手に引き受ける、PSXの顔とも言える存在がソニー ブロードバンドネットワークカンパニー 企画部1課 統括課長の松岡賢次氏だ。媒体への露出も盛んで、最近では松岡氏の顔を見ない日はないほどだ。発売を間近に控え、これまで不明だった点も含めて松岡氏がPSXのすべてを明らかにしてくれた。以下からPSXの全ぼうに迫ってみよう。


●軽快な操作が魅力のPSX
PlayStation2のエンジンを採用したことで、これまでのAV機器には見られなかった軽快なインタフェースを実現している(クリックすると動画を再生します。WMV形式、5.76MB) 軽快な動作が生かされるのが、録画した番組の編集画面。約0.5秒(GOP単位)ごとのサムネイルが高速表示され、不要なシーンの開始点と終点のサムネイルを選択することで、カット編集ができる(クリックすると動画を再生します。WMV形式、5.4MB)

リモコン中央部のジョイスティックと、「△」「□」「○」「×」ボタンで多くの操作を行う

●キーワード別の番組表もOKな「EPG機能」

 まずは、なかなか画面を見られなかった電子番組表(EPG)機能。CEATECでの発表時では「地上波EPG機能を搭載」とだけアナウンスされていたが、後にジェムスター社の「G-GUIDE」方式を採用することが明らかになった。

 そのEPG画面だが、基本デザインは同社のスゴ録、コクーンシリーズとほぼ同じ。時刻、チャンネル別の番組表のほか「スポーツ」「ドラマ」「地上波映画」などジャンル別の表示も可能だ。スゴ録などとデザインは同じとはいえ、描画速度はPSXのほうが数段速い。そのため操作感はそれらの機種とまるで違う。かなり軽快だ。

 また、キーワード検索による番組表も20個まで登録できる。たとえば「クリスマス」というキーワードを登録すると、EPGデータのなかから該当する番組をピックアップして一覧表示してくれる。検索条件は1つのキーワードだけで、ANDやORによる複合条件の指定はできない。とはいえ、これだけでもかなり便利だ。ここまでくると、スゴ録やコクーンなどが備える自動録画機能もすぐに実現できそうだが…。「(PSXで)やれないことはないが、後はやるかどうか」(松岡氏)と語る。


●キーワードによる番組表も作成可能
テレビメニューから「番組表」のアイコンを選ぶと、電子番組表(EPG)を表示できる。地上波EPGなので、アンテナ線を本体につなぐだけでデータを取得できる G-GUIDE形式の電子番組表。同社のスゴ録、コクーンシリーズとほとんど同じレイアウトだが、表示スピードはPSXのほうが軽快だ

チャンネル、時刻別のほか、ジャンル別の番組表も表示できる キーワードは20個まで設定可能。AND、ORによる複合条件は指定できず、1つのキーワードによる抽出のみ

「クリスマス」というキーワードを設定してみたところ、早速これだけの番組をピックアップできた 番組表から番組を選択すれば、予約録画が可能。画質の設定や録画開始・終了時刻の調整もできる

●機能を絞って分かりやすさを追求したダビング機能

 PSXはDVDへ直接録画できないため、HDDに録画してDVDに残すのが基本的な利用スタイルだ。HDDからDVDへのダビングは、ハイブリッドレコーダーとしての実力が最も試される部分だが、PSXでは、操作を分かりやすくするため、かなり機能を単純化している。なかでも松岡氏が強調していたのが「ファイナライズ」という概念の分かりにくさだ。