あるがままを

 日本には素晴らしいゴルフ場がたくさんあります。そんなゴルフ場を中心に実際に訪ねてプレーし、利用者の視点に立って紹介したのがこの企画です。内容はあくまで「主観的」で「取材時点」のものですが、常に中立公平を心掛け、ゴルフ場の “あるがまま”の姿を描き出すよう努めました。

 「日経TRENDY」誌は「日本のホテルランキング」などの企画で覆面取材を行ってきましたが、今回のゴルフ場取材でも同様の手法を採り入れました。ゴルフ場には事前に連絡をせず一般ゲストとしてプレーし、掛かった経費をそのまま支払いました。便宜は一切受けていません。損得抜きで感じたままを記事にしたいと考えたからです。

 結果として関係者の皆様の中には内容に不満を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが悪意は一切ありませんので、その点はご理解ください。「一般の利用者はこんな点を喜び、不満に感じているのか」という生情報として受け止めていただき、今後の改善にお役立てていただければと考えています。

私の見方で

 ひと口にゴルフ場といっても実態は千差万別です。ゴルフ場に期待するものもプレーヤーによって全く違います。この探訪記では各ゴルフ場の良い点だけでなく悪い点も書き込んでいますが、これらの評価は絶対的なものはありません。あくまで筆者の主観的な見方であることをあらかじめご理解ください。

 ただ個人的な探訪記ではありますが、全体の統一感を出すために視点は常に一定にしておきたいと考えました。今回前提としたのが「利用者の視点」です。経営サイドの視点ではありません。また、利用者は当該コースの会員ではなくゲストです。さらにゴルフの腕前は “アベレージゴルファー”としました。プロや上級者ではなく初心者でもない一般的なゴルフ愛好者。金銭感覚なども日本人の平均的なレベルの持ち主と想定しています。その意味で筆者はまさにアベレージゴルファーだと考えます。平均的でないのはプレーの回数くらいでしょうか。

 ゴルフ場の関連サイトには「プレーヤーの評価」や「口コミ」が大量に掲載されています。それはそれで意味のある情報だと思いますが、不特定多数の方のコメントで内容もマチマチです。この探訪記は1人の体験記とはいえ同一人物による評価という点で一貫性があり、信憑性も高いと考えます。

 もう一つ重要な条件があります。コースや施設の状態、料金、アクセス条件などは全て「取材時点」のものだという点です。コースは気候や天候などによってコンディションが変化します。プレー料金も時期によって大きく変動します。時には経営主体が変わったり、施設の大規模改修がなされる場合もあります。後日、読者の皆様が来場された時、探訪記の内容と実態とが異なるケースも予想されますので、その点につきましてもご留意ください。

リアルに

 取材、編集に当たっては特に2つの点を心掛けました。1つはコース以外の要素も重視したこと、もう一つは写真の活用です。

 ゴルフ場の人気がコースの善し悪しによって大きく左右されるのは事実です。しかしアベレージゴルファーにとってはプレー料金やクラブハウス・練習場等の施設、飲食・サービス、アクセス条件などもゴルフ場選びの大切なポイントになります。プロや上級者のように厳しい試合を戦うわけではありません。「手頃な料金で1日を快適に過ごせるのなら超一流のコースでなくても納得」というのが本音ではないでしょうか。

 今回の探訪記ではコース情報だけでなく、そうした関連情報を含め網羅的に、具体的に書き込みました。ゴルフ場選びの際の目安、参考資料としてご活用いただければと思います。

 写真につきましては1ゴルフ場あたり約100枚の写真を掲載しています。「百聞は一見にしかず」だからです。写真は本文中だけでなく後半の「フォトギャラリー」にも収納しましたので、ぜひご覧ください。写真には全てキャプションを付けました。なお写真はゴルフ場の「施設管理権」を尊重し、掲載前にゴルフ場の許可を得ています。

 今回、取材対象としたのは関東地区およびその周辺に存在するゴルフ場です。「丘陵」「林間」「山岳」「河川敷」など立地条件による絞り込みはしていません。「会員制」「パブリック制」など運営方法による選別もしていません。先入観なしで、広く、平等に取材してみたいと考えたからです。掲載する順にも規則性はありません。

TRENDY流

 この探訪記はTRENDY流の緻密な取材とデータを基に、文章と写真で構成しています。また、将来的には日経TRENDYらしい新たな表現方法も加えていきたいと考えています。まだ緒についたばかりですが、今後少しでも多くのゴルフ場に出向き、それぞれの魅力をリアルにお伝えしたいと思います。この企画が皆様のゴルフ場選びのヒントとなり、豊かなゴルフライフ実現の一助になれば幸いです。

免責条項

(1)探訪記は筆者の個人的主観に基づいたもので、全て取材時点の内容です。その点を十分ご理解の上、ゴルフライフを楽しむ際の参考資料としてご活用ください。読者や関係者の皆様の中には内容に違和感を持たれたり、何らかの不都合が生じる場合があるかもしれませんが、もし損害等が発生しても一切の責任は負いかねますのでご承知ください。

(2)探訪記に掲載してある文章、写真など全ての著作権は筆者及び、ネットを制作・運営している日経BP社に帰属します。無断での転載、複製を禁じます。

アベレージゴルファーとは

 文字通り「平均的な腕前のゴルファー」のこと。欧米ではボギーペースで回れる(平均スコアが90程度)人を指す場合が多いようですが、日本ではもう少し緩やかで、100前後で回れる人も含めてアベレージゴルファーと呼ばれています。厳格な定義はなく「初心者でもない、上級者でもない、大多数の中級プレーヤー」を指すと理解しています。ハンディキャップでいえば20前後でしょうか。

筆者プロフィール

 月刊誌「日経TRENDY」の2代目編集長。趣味のゴルフ暦はすでに30年以上。今まで関東地区のゴルフ場を中心に150コース以上でプレーをしてきました。ここ数年の年間平均スコアは「93~94」で停滞気味。調子の良い時は80台が出ますが、難コースや不調時にはまだ100以上を叩いてしまう典型的なアベレージゴルファーです。

 好きなクラブはウエッジ。悩みはドライバーの飛距離不足とショートパットの不確実性。これまで“開眼”体験は数知れず。しかし良い結果は長続きせず、未だに試行錯誤を続けています。仕事や地域の輪を通じて多くのゴルフ仲間に恵まれているのが最大の財産。現在の夢は、アベレージゴルファーにとっての『理想のゴルフ場』を見つけ出すことです。