山岡鉄舟 割烹旅館 二葉(埼玉)

忠七めしは、季節の料理が付いて2100円~。深川めしなどと並び、日本五大名飯に挙げられている。海苔をまぶしたご飯に薬味となるさらし葱、山葵、柚子を載せて、その上からカツオだしベースの秘伝のつゆをかけて食す(画像クリックで拡大)

鉄舟なじみの割烹旅館で生まれた名物料理

 江戸城無血開城の道を開いた実質的な立役者として知られる山岡鉄舟。父・小野朝右衛門高福の知行地であった小川町を鉄舟は度々訪れていたという。書に使う小川和紙を求める傍ら、知己を訪ねる楽しみもあったのだろう。この町には鉄舟ゆかりの名物料理がある。「忠七めし」だ。

 鉄舟は、割烹旅館の二葉で、8代目館主の八木忠七と酒を酌み交わすのを常としていた。一晩に4升をあけるほどの酒豪だった鉄舟の身を案じ、忠七が考案したのがこの料理である。「料理に禅味を盛れ」と示唆した鉄舟を納得させた味は、140年後も変わらず人々に口福を与えている。


屋号「二葉楼」の文字をはじめ、館内には鉄舟の書や資料が多数飾られている(写真左)。国の登録有形文化財に指定された本館は昭和8年築の数寄屋造り(写真中央)。本館の食事処「月の間」の前に広がるのは日本庭園「青竜園」(写真右) (画像クリックで拡大)

住所埼玉県比企郡小川町大塚32
TEL0493-72-0038
料金大人2人で1室利用の1人料金(1泊2食付き、税サ込)1万8800円~
料亭の営業時間11:00~14:30(L.O.)/16:00~20:00(L.O.)/第1月曜休
URLhttp://ogawa-futaba.jp/
土方歳三 会津東山温泉 向瀧(福島)

赤瓦葺き入母屋の玄関をくぐると、そこは別空間(画像クリックで拡大)

戊辰戦争の傷を癒やした若松城下の奥座敷

 僧・行基によって発見されたといわれる東山温泉は1300年の歴史を誇る会津の名湯。慶応4(1868)年4月、宇都宮城の戦いで負傷した土方歳三は、会津に向かいこの温泉地で約3カ月の療養生活を送った。

 ゆかりの湯には諸説あるが、その一つが当時、会津藩指定保養所だった源泉の狐湯。現在の向瀧にある。藩政時代には上流武士専用の湯であったことから、会津藩預かりの新撰組の副隊長ともなれば「この湯に浸かったのでは」と考えられる。

 この向瀧は創業136年の宿。狐湯は男女別大浴場“きつね湯”として今も健在だ。約3000坪の敷地にたたずむ母屋は大正期の建物を母体としており、国の登録有形文化財に指定されている。北に再起を懸けた歳三に思いを馳せながら、源泉かけ流しの湯をとくと楽しみたい。

源泉かけ流しのきつね湯。湯口には湯の花が蓄積(写真左)。積雪の中庭を美しく照らす“雪見ろうそく”。今冬は12月19日~2010年2月28日の予定(写真中央)。近くの天寧寺に歳三建立と伝わる近藤勇の墓がある(写真右) (画像クリックで拡大)

住所福島県会津若松市東山町大字湯本字川向200
TEL0242-27-7501
料金大人2人で1室利用の1人料金(1泊2食付き、税サ込)1万6950円~
URLhttp://www.mukaitaki.com/

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