さまざまな発想で利用できる新しいシステム

 ここでカーシェアリングについて詳しく説明しておきましょう。カーシェアリングとは、複数の人がクルマを共同利用するシステムのこと。レンタカーと比べ、短時間だけ利用する"ちょい乗り"ニーズに対応しやすいことが最大の特徴です。レンタカーの料金体系は半日や1日単位が通常ですが、カーシェアリングは15分~30分単位など細かく設定されます。コインパーキングなどにカーシェアリング用の車両を配置し、利用者はネットや携帯電話などから予約して使うスタイルです。多くは会員制となっており、月額の基本料と時間制の利用料を支払うケースが一般的となっています。ガソリン代や保険料は料金に含まれており、別途支払う必要はありません。

 このカーシェアリングはマイカーのように1世帯で1台のクルマを所有する必要がないので、駐車スペースが節約でき、効率的な利用が可能なことからCO2の削減にもつながるとされています。利用者にとっても、クルマを持つことで発生する駐車場代やガソリン代、保険料などのコスト負担を抑えることが可能です。昨年マツダレンタカーをグループ会社に迎えカーシェアリング事業に参入したパーク24では、自社で運営する時間貸し駐車場のスペースを活用し、都内を中心に100カ所を超えるカーシェアリングの拠点を展開しています。月額基本料が4000円で15分200円といったプランや、月額基本料が1000円で15分300円といったプランを用意しています。

 「利用者は20代~40代の個人が中心です。このところクルマを持たない若い世代が増えていますが、カーシェアリングを使えば気軽にクルマを利用することができます。買い物や子どもの送り迎えなどに利用するケースが多いのですが、毎週末にカラオケボックス替わりに友人と利用されているケースもありました。まだ始めたばかりのシステムなので、お客さまの自由な発想でさまざまに利用していただきたいと考えています」と、同社経営企画部の袴田千津子さんは話しています。

 冒頭に紹介した「ブランズ武蔵小杉」のように、パーク24と提携するなどして、マンション単位でカーシェアリングに対応するという新しい試みは今後も増えていきそうです。

有楽町イトシアの地下駐車場に配置されたパーク24のカーシェア用車両。会員カードをかざすだけで利用できるので、特別な機器は設置されていない(画像クリックで拡大)