このところカーシェアリングを導入する分譲マンションが相次いで登場しています。エコロジーをうたうマンションが増えている中で、居住者のクルマから排出されるCO2の総量を減らすという効果が期待できることで注目を集めています。全戸分の駐車場が用意できないマンションでは、クルマを持たない居住者も日常の足としてのクルマを利用できるというメリットもあるようです。

マンション以外のカーシェアリングも利用できる

「ブランズ武蔵小杉」ではマンション全体で1台の車をシェアして利用するカーシェアリングを導入予定(写真はイメージです)

 利用者にとっていろいろとメリットがありそうなカーシェアリングを、分譲マンションに導入するケースが増えています。

 東急不動産では、川崎市で分譲中の「ブランズ武蔵小杉」に、カーシェアリング用のハイブリッド車を1台設置する予定です。同マンションは総戸数34戸の規模で、駐車場設置率はカーシェアリング用を含み5割弱の14台と少なめになっています。クルマを持っていない人でも、マンションを買えばハイブリッド車を利用できるというわけです。

 同マンションではクルマを所有している居住者も含め、全員がカーシェアリングを利用できる仕組みとしています。予約は15分単位となっており、24時間利用可能です。また提携先のパーク24が運営する一般のカーシェアリングも、会員料金で利用できる点がメリットといえるでしょう。今後、マンションや勤務先の近くにカーシェアリングの拠点が増えれば、使い勝手もアップすることが期待されます。

 同マンションでは屋上緑化を採用したり、建物の断熱性能で最も厳しい次世代省エネ基準(省エネルギー対策等級4)をクリアしたりと、環境対策に力を入れています。これらの取り組みを通じてマンション全体のCO2排出量を、等々力グラウンド芝生面積の約2.7倍のブナ林に当たる年間約9.7トン(約16%)、年間光熱費に換算すると1戸当たり約2万5000円の節約効果があるそうです。エコ対応をうたうマンションにとって、カーシェアリングもその取り組みの一環といえるわけです。

「ブランズ武蔵小杉」の外観。東急東横線武蔵小杉駅から徒歩13分の住宅地に立地しており、子どもの送り迎えなどにカーシェアリングが重宝しそうだ(画像クリックで拡大)