自宅を担保に老後資金を借り入れる、「リバースモーゲージ」と呼ばれる制度が徐々に広がりつつあります。民主党のマニフェストにも盛り込まれたこの制度が日本に根づくのか、現状と課題を考えてみましょう。

住宅を担保に老後の資金を提供

 リバースモーゲージとは、直訳すると「逆・住宅ローン」といった意味になります。自宅を担保に金融機関から老後の生活などに必要な資金を年金方式で借り入れ、死亡時に自宅を売却して一括返済するのが基本的な仕組みです。最初にまとまった金額を借り、その後月々返済していく通常の住宅ローンとは逆のパターンをたどるので、そんな名前が付けられています。

 公的年金への信頼感が薄らいでいる昨今、住み慣れた自宅を手放すことなく生活資金を借り入れることができるリバースモーゲージへの期待が高まっています。民主党も先の衆院選でのマニフェストに、「土地の価値のみでなされているリバースモーゲージ(住宅担保貸付)を利用しやすくする」との一文を盛り込みました。まだ一般に馴染みの薄い言葉をわざわざ公約に明記しているのですから、新政権は制度の整備にかなり力を入れる考えなのかもしれません。