世界的な経済危機の蔓延から市場の縮小傾向が続いた2009年のマンション市場でしたが、2010年はどんな変化が予測されるのでしょうか。供給・価格・資金の面から見ていきましょう。

2010年は需要に支えられて供給が回復!?

 まず供給に関しては、2009年は大きく落ち込んだ1年でした。不動産経済研究所の予測によると、首都圏の年間供給戸数は3万5000戸で、前年比20%の減少です。これで5年連続の前年比マイナス、4年連続の2ケタマイナスとなります。

 リーマン・ショックに端を発したマンション需要の冷え込みは、2009年の春先にはいったん収まり、売れ行きが回復に向かうとの観測もありました。しかしその後も膨れ上がったマンション在庫の大幅値引き販売が続き、一方で金融機関による不動産向け融資の締め付けもあって新規物件の着工・販売が回復しないまま1年が過ぎてしまったという状況です。

 2010年も引き続き市況の低迷が続くとの見方もありますが、同社の予測では年間供給戸数が4.3万戸と、2009年より22.9%増えるとしています。同社企画調査部長の福田秋生氏によると、「着工戸数が減っているのはデベロッパーが土地を買っていなかったため。不動産会社の大型倒産も終息に向かっており、中堅デベロッパーも用地取得に動き始めています。完成在庫物件の処分もメドがつきつつある一方で、需要は堅調に推移していることから、2010年は需要に支えられる形で供給が回復してくるでしょう」とのことです。

■新築マンション供給戸数の推移(首都圏)

※不動産経済研究所調べ。2009年・2010年の供給戸数は予測