世界最大の自動車メーカーだったGM(ゼネラル・モーターズ)が破綻し、日本でも不動産デベロッパーを中心に、数々の上場企業が倒産。「昨日まで元気だった企業が……」とは言わないが、ほんの1年前に最高益を更新したような企業が、あっけなく姿を消してしまう時代だからこそ見てほしいのが、企業買収をモチーフにした映画『ハゲタカ』だ。

 はじまりは、元読売新聞記者の真山仁が書いた2つの経済小説『ハゲタカ』と『バイアウト』(後に『ハゲタカII』と改題)。タイトルを見てもわかるとおり、モチーフとなっているのは、長銀を買い、新生銀行に再生させ売却した米投資ファンドのリップルウッド・ホールディングスのような、企業を安く買い、高く売り抜けることで利ざやを稼ぐ、通称“ハゲタカファンド”だ。

 この小説がNHKで土曜ドラマ『ハゲタカ』としてオンエアされたのが2007年のこと。全6話構成となっている本ドラマは好評を博し、世界で最も権威のある国際番組コンクール「イタリア賞」をはじめ、国内外で数々の賞に輝いた。今回、スクリーンにお目見えするのは、このドラマの続きに当たる、原作者の真山が書き下ろした『レッドゾーン』がベースになっている。

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