「集合は葉山近くの海辺のショップ。10時」

そんな暗号めいたメールの送信ボタンを押す。実際には地図と「迷っても時間を気にせず安全運転で来るように。こちらはのんびりとテラスで日光浴を楽しんでいるから」と、やや長めの追伸を添えておいた。

季節は秋。しかし日中はまだまだ半袖で十分な日差しと気温に恵まれる三浦半島。湘南は賑やかな地域だが、この辺りから幾分か静かな地区になる。

R134を南に下り、長者ヶ崎を越えると海岸線が道にグッと近づき目の前に海が開ける場所。僕はこの景色が好きだ。東京にも居を構えているが、できれば休日は家族と共に静かで自然を感じる場所で過ごしたい。気づけばそんな落ち着いた年になっており、このあたりに別邸を持ったのはつい最近のことだ。

思ったほど頻繁には滞在できないが、やはりリラックスをしたいときに東京からエスケープできる場所が近くにあるというのはとてもいいものだ。都心から1時間足らずで来られるという身近さもあり、最近では家族が別邸で寛いでいる間、知人や友人を半日のエクスカージョンに誘うことも少なくない。