『論点思考』、内田和成、東洋経済新報社、1680円(画像クリックで拡大)

 ビジネスで成果をあげるために本当に大事なことは、数え切れないほどの多くの問題の中から、解くべき問題を突き止める事である。内田和成氏の前著『仮説思考』では、問題解決をいかに効率化するかに焦点が当てられていたが、解決した問題自体がもし的外れであったら、その解決は何の成果も生み出さない、という視点で本書は語られている。「解くべき問題」を論点とし、その論点にたどり着くまでのプロセスを論点思考と呼ぶ。この問題解決への最上流に位置する、論点設定がいかにビジネスの現場で重要かを説いた一冊である。あなたが今取り組んでいる、または取り組もうとしている問題は正しいのか? 他に解くべき問題があるのではないか? と、一度考えてみることで、確実に成果をあげる問題解決をスピーディーに実行する事ができるのである。幅広い層のビジネスパーソンに受け、発売当初からの勢いをそのままに、丸善丸の内本店ではわずか1カ月で560冊超の売り上げ。この売れ行きに世の中に山積している問題の解決を期待したい。

(文/丸善 丸の内本店