長引く不況で「巣ごもり派」が増えている。部屋着もおしゃれなものが売れていたりと、「部屋の中もかわいく」という女性は多いようだ。そんな女性をターゲットに発売し、ヒットを記録しているのがベルーナ(埼玉県上尾市)の「マカロン座椅子」。フランス菓子のマカロンをモチーフにした座椅子だ。
見た目のかわいさだけではなく、座椅子としての性能は十分。肌触りのよいパイル地を使い、厚さ9cmのウレタン座面はしっかりした座り心地。さらに3段階リクライニング機能を備えている。色はマカロンをイメージした「シナモン」「抹茶」「ショコラ」「フランボワーズ」の4種類あり、4種類そろえると部屋のインテリアとしても映える。
このかわいい座椅子、女性が開発したのと思いきやさにあらず。同社の若手男性社員、松尾邦彦さんの手によるものだ。そもそも松尾さんがマカロンに注目したのはそのカラフルなビジュアル。マカロンが掲載されているパンフレットなどクリッピングして、カタログ誌面を作るときの参考にしていたそうだ。特にお気に入りのものは机の上に張るほどの思い入れだった。そして「カラフルでお手軽価格の座椅子」の企画を考えるとき、マカロンの切り抜きに目が留まった。マカロンのようにカラフルにカタログ掲載することを想定し、「いっそ座椅子をマカロンにしてしまおう」と考えたのだ。
同社の通販カタログ「素敵な雑貨とインテリア」と通販サイト「ベルーナネット」で2009年10月から先行販売したところ売れ行きが好調。これを踏まえて2010年1月5日から本格販売を開始した。3月1日時点で約2900個を受注しており、現在1カ月待ちの状態。次回出荷は3月下旬を予定している。
(文/生崎文彦=日経トレンディネット)



