「パパ大豆の白黒赤絵本」(1995円\)。「ハッピーチャイルド」ネットショップほか、全国の玩具店でも発売中。(画像クリックで拡大)

「まだ目が見えていないはずの新生児が、じっと見入る!」と話題を呼んでいる絵本がある。乳幼児の知育発達研究を取り入れた玩具を企画販売している「ハッピーチャイルド」(愛知県名古屋市)の「白黒赤の絵本」だ。発売されたのは2005年だが、最近になってネット上の育児ブログや助産師のブログなどから評判が広まり、売り上げが急上昇。昨年1年間だけで、約1万部を売り上げた。開発したのは、ロンドン大学などで児童心理学の幼児発達研究を学び、自身の子育て体験中に日本に新生児のための知育玩具がないことを痛感したという同社代表の廣島大三氏。「生まれたばかりの新生児は目が見えないため、周囲の刺激に反応しないと長いこと思われていました。ところが最近の脳医学では、乳児もはっきりした白黒のモノトーンは見えていることが判明。さらに赤を加えるともっと反応しやすいことが分かっています」(廣島氏)。日本人はパステル系やアースカラーのベビー用品を好む傾向があるが、それだと新生児の赤ちゃんの視覚には届かないというわけだ。この絵本は新生児が反応しやすい身近でシンプルな絵柄にし、目線の横移動だけで、多くの絵柄を一度に見せるためにアコーディオンスタイルにするなど、科学的な裏づけに基づいた工夫が満載。穴から指を出して「ゾウさんのハナ」「ウサギさんのミミ」といった指遊びができるページもあり、「新生児とどう接していいかわからない父親もいっしょに遊べる」と好評だ。(文/桑原恵美子)