左:にゃんかっぷラスタ 志太泉(梅酒/純米酒仕込み)380円。右:にゃんかっぷ志太泉(純米吟醸酒/広島八反使用)300円。中身も「米の個性があってかつ個性を感じさせる酒」にこだわって厳選した、自信の地酒だ(画像クリックで拡大)

静岡の志太泉酒造が2006年、大手酒蔵の「ワンカップ」に対抗して「にゃんかっぷ」を発売。可愛い猫のキャラクターをプリントされたこの商品が、女性を中心に人気を呼んでいる。「2006年の発売当時は、売上が月間200本程度でした。最近は月間売上が3000本程度に伸びています。最高で約5000本を売り上げた月もありました」(志太泉酒造・望月雄二郎氏)。望月氏自身も大の猫好きのため、猫のキャラクターづくりにはこだわった。2003年に宇多田ヒカルが翻訳して話題になったアメリカの絵本「エミリー・ザ・ストレンジ」の黒猫のイメージを求め、ネットを渉猟して描き手を探索。大阪在住のイラストレーターCHISA(いけざわちさこ)さんを見つけ出し、理想のキャラクターを完成させた。苦労の甲斐あって、日本酒に関心が薄い女性ファンの獲得にも成功。売り上げランキング上位をキープする「楽天」の日本酒販売サイトでは、地酒ファンの男性に混じって「容器がかわいくて、お酒が飲めないのについ購入」「カップがほしくて、父の日のプレゼントに購入しました」など、女性からのコメントも多い。
(文/桑原恵美子)