価格、利便性、品揃えの3本柱で永続的な価値を提供する――米アマゾン・ドット・コム ワールドワイド・ハードライン・リテール担当のカル・ラーマン上級副社長は10月28日、WPC EXPO 2005の基調講演でネット市場の最新動向と今後の戦略を語った。
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| ▲米アマゾン・ドット・コムのカル・ラーマン上級副社長 |
ラーマン氏はアマゾンが重視する「価格」「利便性」「品揃え」という3本柱を掲げ、この方針が顧客に与える価値は「10年後も100年後も変わらない」と強調。この戦略を米国をはじめ世界各国で展開し、順調に売り上げを伸ばしていることを示した。特に、パソコンや家電などのエレクトロニクス製品の伸びが顕著で、2004年末にはエレクトロニクス製品が初めて書籍の売り上げを追い抜いたという。
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| ▲価格、利便性、品揃えの3本柱を重視すると説明した |
「価格」については、さまざまな部分でコスト削減を推進し、節約できた部分で商品の価格を下げて、顧客の満足度につなげていくという方針を示した。1500円以上の商品については、配送料を無料とするサービスを紹介し「我々にとって負担は大きいが、マインドシェア(潜在的な顧客のイメージ)を獲得するうえで大切」と説明した。
「利便性」では、ユーザーが製品を5つ星の点数をつける仕組みが、世界中で支持されているという。悪い評価を載せることには販売に悪影響を与えるという考えもあるが、ユーザーの利便性を中心に考えれば必要な機能だという。現在、米国のサイトで提供している書籍に書かれた内容を検索できる「Search Inside!」サービスも近々日本で開始するという。
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| ▲売り上げは右肩上がりで好調に推移していることを示した | ▲近々日本でサービスを開始する検索機能の「Search Inside!」 |
「品揃え」では、日本でエレクトロニクス製品のほか、昨年11月に立ち上げたおもちゃやホビー商品の売り上げも好調という。今後も分野を増やしていく方針を示した。
最後にアマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏の「Still Day One(日々が1日目)」という言葉を紹介し、今後も顧客のためのサービス向上に努めるという意欲を示した。質疑応答の主な概略は下記の通り。
●ebayとアマゾンの大きな違いは
競合の存在は重要で、よりよい価値を提供したいという意欲が生まれる。アマゾンは顧客重視の方針を貫き、100年後にも継続できるビジネスモデルを目指す。
●楽天のような手法ではなく、物流を含めた販売とする理由は
他社を意識するのではなく、顧客重視の姿勢を貫く。在庫の管理など事業には苦しみもあるが、顧客の買い物体験を最初から最後まで大切にしていきたい。長い目で見れば、この手法が有利と考えている。
●iTunesのサービスが日本でも始まったがアマゾンへの影響は
iTunesには注目している。アマゾンでもこうしたトレンドを取り込み、デジタルデータをダウンロードできるような環境を作り上げていきたい。
●ネット企業によるメディア企業買収の動きをどう見るか
人々はインターネットであらゆる情報を入手するようになる。どんな情報を提供するかは各企業によって違う。アマゾンでは買い物の価値提供を継続していく。













