ヒトラーとともにナチスが躍進していく時代の物語

(C) 2015 LUCKY BIRD PICTURES GMBH,DELPHIMEDIEN GMBH,PHILIPP FILMPRODUCTION GMBH & CO.KG
(C) Bernd Schuller
[画像のクリックで拡大表示]

 メガホンを取ったのは、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『ヒトラー ~最期の12日間~』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督だ。この脚本について「ドイツをテーマにしたもので心に響くものがあれば参加すると決めていたが、まさにこれがそうだった。エルザーのことは知っていたが、何度も驚かされたし、次はどうなるのかと読む手を止められなかった。最後には単純に、この映画を作らなくてはと思った」と話している。

 本作はナチスドイツ映画にしては珍しく、第二次世界大戦中ではなく、それより少し前の1930年代を描いているのも特徴だ。最初は共産主義者側だった男が、数年後には突撃隊の制服を着て登場するなど、ヒトラーとともにナチスが躍進していく時代が描かれていく。

 戦争は過去のものではない。そんなことを考えさせられる時代だからこそ、観ておきたい1本だ。

(C) 2015 LUCKY BIRD PICTURES GMBH,DELPHIMEDIEN GMBH,PHILIPP FILMPRODUCTION GMBH & CO.KG
(C) Bernd Schuller
[画像のクリックで拡大表示]
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』
監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
脚本:フレート・ブライナースドーファー、レオニー=クレア・ブライナースドーファー
出演:クリスティアン・フリーデル、カタリーナ・シュットラー、ブルクハルト・クラウスナー、ヨハン・フォン・ビュロー
配給:ギャガ
公開日:10月16日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほかにて全国順次公開
『ヒトラー暗殺、13分の誤算』:公式サイト

プロフィール

安部 偲

早稲田大学を卒業後、演劇活動を経てフリーライターとなり、映画とネットビジネスを中心に執筆。著書に「映画監督になるということ」(演劇ぶっく社)、「eビジネス用語 早わかり事典」(日本実業出版社)がある。2001年、有限会社キッチュを設立。現在、映画情報サイト「MOVIE Collection [ムビコレ]」や、アイドル支援サイト「アイドルcheck!」などを運営中。