写真家の三井公一氏に注目の最新デジカメをいち早く試してもらい、撮って出しの実写画像を紹介する連載。今回は、パナソニックの高性能ミラーレス一眼「LUMIX DMC-GX8」を紹介する。マイクロフォーサーズ機では初めて2000万画素超の高精細センサーを搭載したのが特徴。LUMIXシリーズでは初のボディー内手ぶれ補正機構を搭載したことや、チルト式の高精細電子ビューファインダー、自分撮りできるバリアングル液晶など、装備も充実している。写真ファン注目の意欲作の画質を、三井カメラマンに検証してもらった。

 パナソニックから「ストリートフォト一眼」を名乗る新たなデジタルカメラ「LUMIX GX8」が登場した。マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラだが、画素数はついに20メガピクセルを超えた。さらに、レンズの2軸補正とボディーの4軸補正機構を生かした「6コントロール手ブレ補正」がウリだ。クラシカルで重厚なデザインだが、なかなか扱いやすいボディーとシャープな絵が魅力のカメラであった。

パナソニックが8月下旬に発売したミラーレス一眼「LUMIX DMC-GX8」。実売価格は、ボディー単体モデルが14万円、ズームレンズ「LUMIX G VARIO 14-140mm/F3.5-5.6 ASPH」が付属する高倍率ズームレンズキットが18万円前後
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 「お、少し大きくなったかな?」と思いつつ、クラシカルなボディーデザインのGX8を手に取る。たしかに、先代の「LUMIX GX7」と比べるとサイズも重量も増しているのだが、実際に構えるととても軽く感じた。まるでモックアップを手にしたような印象を受けたほどだ。

 大型で扱いやすいモードダイヤルと露出補正ダイヤルを同軸にまとめ、さまざまな機能が割り当てられる前後ダイヤルを配置するなど、撮り手に配慮したレイアウトが心憎い。撮影に集中できると定評のあるチルト式の電子ビューファインダーももちろん健在だ。約236万ドットと高精細化されたうえ、倍率が約0.77倍と0.7倍に切り替えられるのがうれしい。液晶モニターもフリーアングル化され、より自由な角度でライブビュー撮影や画像の確認ができるようになった。

背面のモニターは自分撮り対応のバリアングル式を採用。パネルは有機ELなので、表示が鮮やかで視野角も広い
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露出補正は、モードダイヤルの外周に設けられている。電子ダイヤルは前後に2つ用意する
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内蔵の電子ビューファインダー(EVF)は角度が変えられる構造を継承。ドット数は236万ドットと高精細だ
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撮像素子は有効2030万画素のLive MOSセンサーを採用。ボディー内手ぶれ補正機構も搭載し、レンズ内蔵の光学式手ぶれ補正機構と併用できる
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 小型化優先でいまひとつ使いづらいカメラが多いなか、各種の可動部分がゆとりある配置になっており、確実に操作できるようになっているのが頼もしく感じた。個人的には、もうちょっとボディーの重量やダイヤルの節度感が重くなってもいいと思ったくらいである。