東京ゲームショウ2015 ビジネスデイ2日目を迎えた2015年9月18日、ゲームビジネスに関する講演やパネルディスカッションを行う「TGSフォーラム2015」が開催された。「ゲームテクノロジーセッション」では、「発売直前! 仮想現実ゲーム~ハードとソフトの両輪が動き始めた」と題したパネルディスカッションが行われた。

 最初にソニー・コンピュータエンタテインメント ジャパンアジア ソフトウェアビジネス部 次長 SCEJA 開発サポート責任者の秋山賢成氏が登壇し、東京ゲームショウ 2015のソニー・コンピュータエンタテインメントブースで展示している「PlayStation VR」の10個のコンテンツの魅力や注目ポイントについて紹介した。

ソニー・コンピュータエンタテインメント ジャパンアジア ソフトウェアビジネス部 次長 SCEJA 開発サポート責任者の秋山賢成氏
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 続いてOculus パートナーエンジニアリングスペシャリストの近藤義仁氏が登壇。2016年初頭に発売予定の「Oculus Rift」や、年内に一般向けに発売を予定している「Gear VR」などについて紹介した。

Oculus パートナーエンジニアリングスペシャリストの近藤義仁氏
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 近藤氏は「VR(仮想現実)を通じてあらゆる体験をあらゆる場所でできるようになる。人と人との出会いを変える。最初は『最高のゲーム体験』を提供し、ほかの産業にも展開していきたい」(近藤氏)

 続いて、バンダイナムコエンターテインメント グローバルマーケティング部 ゼネラルマネージャーの原田勝弘氏が登壇した。PlayStation VRを用いたVR技術デモ『サマーレッスン』を紹介した原田氏は、サマーレッスンの制作時に「実在感」(プレゼンス)、相手(ゲーム内キャラクター)を意識する「緊張感」、終わった後も不思議と「また会いたい」と思うことの3つを目指したと語った。

バンダイナムコエンターテインメント グローバルマーケティング部 ゼネラルマネージャーの原田勝弘氏
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 続いてバンダイナムコエンターテインメント CS事業部 第1プロダクション ゲームディレクター/プロデューサーの玉置絢氏が登壇。VRデモ企画の開発に当たって、開発資源(予算や人員)をかけずに話題を呼ぶために「キャラクターとの近距離体験」を目玉に据えたと語った。

バンダイナムコエンターテインメント CS事業部 第1プロダクション ゲームディレクター/プロデューサーの玉置絢氏
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 リレートーク後のパネルディスカッションでは、VRの現状や今後の課題についてのディスカッションが行われた。

 原田氏から出たVR普及に向けた課題や戦略についての質問に対し、Oculus パートナーエンジニアリングマネージャーのクリス・プルエット氏は「普通のゲームと同じパターンではなく、ちゃんとした商品を出すことで徐々に人気が出るのではないか」と語った。

Oculus パートナーエンジニアリングマネージャーのクリス・プルエット氏
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 また、原田氏は「老人ホームにいながらにして、360度カメラを置いた家の様子がわかるような、『生活環境の不便を解消する』方向からのほうが普及が早いのではないか」と語っていた。

パネルディスカッションの様子
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(文/安蔵 靖志、写真/吉村 永)