前回は洗濯機全体のトレンドを紹介したが、今回は縦型洗濯機の選び方の基本や各社の最新モデルの特徴について紹介したい。

 縦型洗濯乾燥機・全自動乾燥機は今でも洗濯機の主流になっていることもあり、ラインアップはかなり多い。洗濯乾燥機は現行モデルで洗濯7kg/乾燥3.5kgから洗濯11kg/乾燥6kgまでと選択肢の幅はあまり広くないが、全自動洗濯機は洗濯容量3.3kgから10kgまでと、人数や使い方、設置スペースに応じて選べるようになっている。

 価格帯も3万円台から10万円台後半までと幅広い。単純に「大容量=高級」ではなく、フラッグシップシリーズ、スタンダードシリーズ、シンプルシリーズというように機能・性能別のシリーズにそれぞれ容量別のラインアップを設けている。

「インバーター搭載モデル」を選ぶのがお勧め

 洗濯乾燥機も含めた縦型洗濯機は、大きく3種類に分かれる。まずはヒーター乾燥機能を搭載する「洗濯乾燥機」だ。次にモーターの回転速度を調整できる「インバーター」を搭載する「インバーター搭載洗濯機」、最後にインバーターを搭載していない「インバーター非搭載洗濯機」となる。上位モデルである洗濯乾燥機は全モデルにインバーターが搭載されている。

 インバーターはモーターを制御して必要な分のパワーだけを出せるため、消費電力を抑えることができる。モーターの制御で洗濯槽の動きをコントロールできるので、騒音を抑えることもできる。槽内の水の流れをモーター制御で細かくコントロールすることによって、より少ない水で同じ洗浄力を実現することが可能になるため、節水性も高まる。頑固な泥汚れの付いた衣類から、優しく洗う必要のあるおしゃれ着まで、洗濯物に合わせて洗い方を細かく調整できるというのもインバーター搭載機の大きなメリットだ。

 例えばパナソニックの全自動洗濯機の場合、同じ7kgモデルでも、インバーターありの「NA-FA70H2」は標準使用水量が92Lで消費電力量が52Whなのに対し、インバーターなしの「NA-F70PB8」は標準使用水量が119Lで消費電力量が112/117Wh(50/60Hz)となる。使用水量は約3割増し、消費電力量に至っては2倍以上にもなっている。運転音もインバーターありモデルが洗濯時32dB/脱水時39dBなのに対し、なしモデルは洗濯時37dB/脱水時46dBにアップする。5~7dBの差はあまり大きくないようにも思えるが、6dBの差で音圧は2倍にアップするので、実際にはかなり違う。

パナソニックの全自動洗濯機ラインアップ一覧。インバーターの有無が一目で分かるようになっている
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上のページで「インバーター『あり』の機種の特徴」を開いたところ。図解とともにインバーターの“効用”が分かりやすく解説されている
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 とにかく安いモデルが欲しいという人はインバーターなしモデルを選んでもいいが、夜遅くや朝方に洗濯したいという人は、必ずインバーターありモデルを選ぼう。

洗濯容量は「1人1日1.5kg」が目安だが、大きめを選ぶのが吉

 洗濯容量の選び方は、1人1日1.5kgを目安に選ぶといいだろう。単純計算で2人だけの夫婦世帯なら3kg、子ども1人の3人家族なら4.5kg、4人家族なら6kgといった感じだ。

 ただしシーツや毛布などを洗いたい、できるだけまとめ洗いしたいという場合は、なるべく容量の大きいモデルを選ぶことをお勧めしたい。

 特に注意したいのが「乾燥容量」だ。前回「洗濯機の買い方・選び方(1) 縦型が伸びている?【2015夏】」の記事で「縦型洗濯乾燥機の乾燥機能はおまけ程度」と書いたが、それはドラム式のようにしっかりとした仕上がりにならないというだけであって、なるべく早く乾かしたいというニーズにはしっかりと応えてくれる。乾燥容量は洗濯容量の半分程度なので、雨の日に「次の日に使う体操着やYシャツ、ブラウスなどを洗って乾かしたい」といったニーズを満たすにはある程度容量の大きいモデルを選ぶ方がいいだろう。

 続いて、各社の洗濯機の特徴について紹介していこう。