写真家の三井公一氏に注目の最新デジカメをいち早く試してもらい、撮って出しの実写画像を紹介する連載。今回は、ソニーの高級コンパクトデジカメ「Cyber-shot DSC-RX100M4」を紹介する。高級コンパクトのスタンダードとなったRX100シリーズの4世代目で、データの高速読み出しが可能な積層型CMOSセンサーを初めて搭載したのがポイント。高速シャッターや高速連写、ハイスピード動画、4K動画などに対応し、撮影性能を飛躍的に高めた。積層型になったRX100M4の画質を三井カメラマンに検証してもらった。

 コンパクトデジタルカメラとしては大きな1型のセンサーを搭載して話題となったソニーの「Cyber-shot DSC-RX100」。7月末に登場した「Cyber-shot DSC-RX100M4」でその系譜も4代目となり、新たに高速シャッターや4K動画に対応。そんな小さな高画質コンデジをポケットに突っ込んで、ブラブラと撮影を楽しんでみた。

7月末に発売したソニーの「Cyber-shot DSC-RX100M4」。新開発の積層型CMOSセンサーの搭載など、内部はRX100M3から大きく手が加えられたのに対し、外観の変化はレンズ周囲のリングのデザインが変更されたぐらいにとどまる。実勢価格は11万5000円前後
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 2012年5月に登場した初代RX100から受け継がれてきたデザインやボディーサイズに大きな変化はない。小ぶりだがギュッと凝縮された印象で、手にするとズシリとくる重量感がある。ただ、滑りやすいボディーは相変わらずなので、落下には注意が必要だ。心配なユーザーは、別売のアタッチメントグリップ「AG-R2」(実勢価格は1400円前後)を装着するといいだろう。

外観はRX100M3とほとんど変わらない。積層型CMOSセンサーの搭載でもRX100シリーズのコンパクトなボディーが継承されたのは評価できる
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別売のアタッチメントグリップ「AG-R2」を装着したところ。オリジナルのデザインをほとんど損なわずにホールド性を高められる
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 先代モデル「Cyber-shot DSC-RX100M3」で搭載されたポップアップファインダーはもちろん健在だ(収納時にカメラの電源をオフにするかオンにしたままにするかの設定が可能に!)。このファインダーを用いれば撮影に集中できるのがいい。自分撮りが可能な180度可動式液晶モニターもあるので、自撮りはもちろん、ハイ&ローアングルの撮影でも自由度が高い。

ポップ式の電子ビューファインダーを継承する。RX100M3と比べてドット数が高まり、表示が精細になった
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 レンズは、35mm版換算で24-70mm/F1.8-2.8のZEISSバリオ・ゾナーT*レンズを継承する。高倍率ズームレンズを搭載したライバル機と比較すると物足りない気もするが、明るさとコンパクトさを両立させていると考えれば納得いく仕様だ。

RX100伝統のZEISSバリオ・ゾナーT*レンズは描写のキレがいい。錆びた車輪のザラザラとした質感を余すところなく写し取っている(ISO125、1/250秒、F4.5、-0.7補正、56mm相当)
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明るく見やすい有機ELのポップアップファインダーは、フレーミングを正確に決めるのに有効だ。特に、直射日光の厳しい夏の日中は大いに活躍した(ISO125、1/400秒、F2.8、70mm相当)
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レンズ周囲のコントロールリングでマイナス補正して撮影。撮り手の意図を撮影にダイレクトに反映できるのが、このRX100シリーズの魅力だろう(ISO125、1/125秒、F4.0、-1.3補正、70mm相当)
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