写真家の三井公一氏に注目の最新デジカメをいち早く試してもらい、撮って出しの実写画像を紹介する連載。今回はちょっと趣向を変え、LGエレクトロニクス・ジャパンの最新Androidスマートフォン「isai vivid」を取り上げたい。「一眼レフが嫉妬する」という挑戦的なキャッチコピーを掲げ、高速オートフォーカスや忠実な色再現性、高感度画質など、カメラ性能の高さをアピールしている。各社の最新スマホと画質や使用感をリポートしてもらった。

 スマートフォンを選ぶ際、「パネルの大きさ、解像度」「デザイン」などの要素とともに重要視されるのが「カメラ性能」だ。近ごろは、特にカメラ性能の高さをウリにしたスマートフォンが続々と登場している。今回試した「isai vivid」もその1つで、F1.8の明るいレンズや手ぶれ補正機構、マニュアルモードなど、スマホのカメラでは採用例の少ない装備や機能を盛り込んでいる。さらに、RGBの3色と赤外線を認識して忠実な色再現に貢献するカラースペクトルセンサーや、レーザー光線を利用して被写体との距離を弾き出すレーザーオートフォーカスなど、本家デジカメにもない独自の装備を意欲的に搭載。写真ファンも注目すべき端末となっている。

5月下旬に販売が始まった、LGエレクトロニクス・ジャパンのAndroidスマホ「isai vivid LGV32」。国内ではKDDI(au)のみの取り扱いとなる
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 各社の最新Android端末と同様に、isai vividを手に取るとまず目を引くのが大きなスクリーンだ。約5.5インチでWQHD(2560×1440)と高精細なうえ、高輝度かつ高コントラストなので、撮影時のフレーミングは文句がない。隅々まで視認性が高いので、フレームのギリギリまで構図に凝りたいときには重宝するだろう。夏の強い日射しの下でも見やすそうだ。

isai vividは、2560×1440ドット(WQHD)の高精細表示に対応した5.5型の液晶パネルを搭載する。背面カメラの右にあるフラッシュの下半分にカラースペクトルセンサーを、カメラの左にある黒い部分にレーザーオートフォーカス用のレーザー受発光部を内蔵する
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 売りのカメラ機能だが、「シンプル」「ベーシック」「マニュアル」の3モードを搭載し、初心者向けのフルオートから上級者向けのマニュアルまで幅広く対応できる。注目のマニュアルモードはホワイトバランス、露出補正、ISO感度、マニュアルフォーカスなどの設定が可能で、一般的なデジタルカメラのマニュアルモードと同様の感覚で撮影できる。ただし、絞り羽根は持たず、絞りはf1.8固定となるので注意が必要だ。

 各種設定はスクリーンの右側に現れるスライダーを利用するが、これはお世辞にも設定しやすいとはいえなかった。パナソニックの「LUMIX CM1」のコントロールリングのように、物理的なダイヤルで確実かつ直感的に操作できるのが望ましいと感じる。

パナソニックのAndroid搭載デジカメ「LUMIX DMC-CM1」。レンズ部の周囲に、回転式の操作デバイス「コントロールリング」を搭載している
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