1球7円と安い練習ボール。若いキャディさんが走る、走る、走る

 練習場は部分改修しながら完成を目指してきただけに、劇的な変化は感じられなかった。「ドライビングレンジは1階が15打席、2階が15打席の計30打席です」とキャディマスター室の男性キャディさん。2階建ての珍しい造りである点は前回来場時も同じだった。工事中は半分しか使えなかった打席が倍に広がり、開放感に浸れるようになった点は嬉しい。

ドライビングレンジは2階建てだ
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練習場の「1階席」。屋根があるので夏場は良いかもしれない
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 ボールは線の入った練習専用のもので一部黄ばんだものも含まれていたが、30球216円は安い。1球7.2円。「近隣でこれほど安い練習場はありません」とスタッフさんも自慢する。一番奥のヤード表示板は「200」ヤード。正面には高い防球ネットがあり、「打」「込」「禁」「止」の大きな文字が見える。これは昔と変わらない。近くにある小屋はしっかりした建物でトイレを備える。

上の打席からの景観。開放感があった
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ドライビングレンジの練習用ボール。使い込んだものも目立つ
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 INコース寄りの敷地には本格的バンカー練習場。アプローチ練習場はないが、パター練習場はOUTコース側、INコース側に2面ずつあり(使用できるのは各1面)、ピーク時以外は余裕をもって練習することができる。カップがきちんと切ってあるのも嬉しい。近くに並ぶ見事な桜木。スタートまで満開の桜の下で時間を過ごすことができた。

練習グリーンの状態も良かった
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満開の桜に応援されて、朝イチのティショットに挑む(1番)
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 かつてベテランが多かったキャディさんも大幅に若返っている。「毎年十数人を採用。中には辞めてしまう人もいますが、今は元気のいい若手が中心です」と男性スタッフさん。朝、スターティングテラスで顔を合わせると、若い女性キャディさんが大きな声で一斉に「おはようございます」。それを聞いただけでも気分がいい。昔はこうした場面に合うことはなく、前回来場時(2011年8月)頃から見られるようになった。

スタート前、キャディさんは紙を見せながら注意を呼びかけた(1番)
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ボールを探しにキャディさんが走る、走る(16番)
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 今回一緒に回ったキャディさんは男性の若い派遣キャディさんだった。「以前プロの道を目指していたこともあった」そうで、アベレージゴルファーとはレベルが全く違う。それでも偉ぶらずに、目土袋を抱えて走り回ってくれた

キャディさんはこまめに砂を補充していた(13番)
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グリーン上のアドバイスも的確だった(18番)
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 前回の女性キャディさんも「経験はまだ半年ぐらい」で未熟な部もあったが、朝の挨拶やクラブの本数の確認、スタート後の進行管理や安全確認、バンカー均し、目土などに懸命に取り組んでいる姿が記憶に残る。今回はスキルの高い男性キャディさんで勝手は違ったが、やはり好印象。若くて元気なキャディさんは高坂CCの新しい魅力になっている。

キャディさんはほとんど常用カートに乗らなかった(10番)
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前回来場時のキャディさんも良く走っていた(13番)
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 プレースタイルは原則「キャディ付き、乗用カート利用」。今回もキャディさんが客と一緒に乗用カートに乗る場面はほとんどなく、常に走る、走る、走る。砂袋を持って走る。パターを抱えて走る。「元気だねぇ」「疲れないのかねぇ」「若いんだねぇ」と中年ゴルファー組は感心することしきりだ。キャディさんの動きが早いとプレーにもリズムが出て、スコアまで良くなる。

グリーンの傾斜を丹念に読むキャディさん(16番)
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10番は下って上る雄大なミドルホール
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 凄腕キャディさんだけに、特にグリーン上のラインの読みの正しさには感心した。「傾斜は右からですが、芝目が左からなのでほとんど曲がりません」。普段は自分で判断するように心掛けているが、この日はついついキャディさんに「教えて」と甘えてしまった。

8番ホールではフェアウエー右側に格好の良い松が登場
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じっとスコアを計算。「午後も頑張ろう」
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 男性キャディさんはホスピタリティが前面に出るような方ではなかったが、前回の女性キャディさんは言葉遣いがとても丁寧だったのを覚えている。クラブを手渡すと、必ず「お預かりします」。第2打地点に立つと「ハイ、ここからでしたら、ピンまで残り160ヤードの上りです。お願いします」といった具合。日常の話し方がどうかまでは知らないが、熱心な教育の成果だろう。ベテランキャディさんにも良さはあるが、やはり“ひたむきさ”が前面に出る若手がいい。