展示ブースで垣間見たロボットのいる生活

 展示ブースでは、IBMやヤマハ、ヤフージャパン、明和電機、ワン・トゥー・テン・デザイン、ソフネック、PARTY、トライオン、ユカイ工学などが出展していました。

 ヤマハは、同社が運営するクラウドサービス「ボカロネット」とPepperを融合したシステム「Pepper Sings」を展示していました。ヤマハは音声と歌詞をパソコン等で入力することで、人の音声を模した歌声を生成する音声合成技術ボーカロイド(略称:ボカロ)を開発したことで知られています。そのしくみをブラウザ上で実現する「VOCALODUCER」(ボカロデューサー)を使い、ユーザーがPepperに歌詞を入力するとクラウドサービスと通信して自動的に作曲し、完成した曲をPepperがボカロ(合成音声)で歌ってくれます。デモンストレーションではあらかじめ入力したテキストを使って実演していましたが、歌詞はユーザーが音声またはタブレットから入力することができるとしています。

ユーザーが作詞してPepperに歌わせてみよう!
[画像のクリックで拡大表示]

 関係者の関心を集めていたのはワン・トゥー・テン・デザイン(1→10design)が展示した、2台のPepperと同時に会話ができるシステムです。同社はPepperの人工知能・感情認識と連携した会話エンジンの開発に携わっていて、ソフトバンクショップで展示されているPepperの会話開発も担当した企業です(Pepperが登場するソフトバンクのCMの演出等も担当)。

2台のPepperと同時に会話ができるワン・トゥー・テン・デザインの展示ブース
[画像のクリックで拡大表示]

 現時点でPepperどうしが直接連携して同期した会話をすることは困難なので、このシステムでは各Pepperとサーバー(会場ではパソコン)をソケット通信で接続して、来場者との会話や返答合わせて2台のPepperが連動して発話するようサーバーが制御しています。多くの人が1人と2台でする会話を初体験していました。この話題はステージで行われたトークセッションでも取り上げられていて、複数のロボットとの会話が初体験だったこと、たくさんのロボットの中に1人だけ人間が加わった環境を想像すると人間の方がロボットたちに合わせようと努力するだろう、といった意見等が交わされていました。

 また、芸術ユニット明和電機はよしもとロボット研究所バイバイワールドと協力して開発したPepperとトイ楽器ナンセンスマシーンとのコラボレーションを展示しました。予定時間になるとパフォーマンス演奏を行うほか、ユーザーがタブレット画面をタッチしてPepperを動かし、楽器を鳴らすことができます。帽子と腕抜き(袖カバー)を付けたいでたちが特徴的でした。

明和電機のロボット楽器ナンセンスマシーンとPepperとのコラボレーション
[画像のクリックで拡大表示]