今回のお題は、パナソニックの高倍率ズームデジカメ「LUMIX DMC-FZ1000」だ。2014年7月の発売から時間が経ち、衝動買いしたいキモチがクールダウンしたはずの落合カメラマンだったが、素早く動く被写体もしっかり捕捉し続けるオートフォーカス性能の高さに驚かされたという。特に、一眼レフのように神経を研ぎ澄ませてファインダーをのぞくことなく、背面液晶のライブビューを見ながらの撮影でもメリットを享受できる懐の深さを評価していた。

 「オールマイティ」って評価、褒めていることにはならないのかね? 私の中では結構なホメ言葉だったりするんだけどなぁ。自己弁護(?)の意味を含めて、ね。

 というのも、このワタクシ、これまでさんざん「汎用性の高い人生」を歩んできているからである。小学生のころから趣味は広く浅くだったし、仕事も最初から(雑誌の世界が中心だったこともあり)「撮って書く」ことを自身のウリにしていたぐらいなのだ。

 フリーになりたての20歳代中盤のころは、「撮るだけ」のみならず「書くだけ」の仕事も積極的に受けていた。あれ? 落合くんカメラマンやめたの? なんていわれながらライターとして取材に同行するのは、先輩カメラマンの仕事を間近で観察するのにジツにいい機会となり、いろんなコトを盗ませてもらったものである。

 目指していたのは、あくまでも「書くことができる写真家」であり、けっして「写真も撮れるライター」ではなかったのだけど、わがままというか欲深いというか浮気性というか、そもそも結局ひとつに絞り込めない根性ナシだから高校時代、松田聖子と渡辺真知子のファンクラブに同時に入っていたりしたんだよな。人間、あのころにはすでに「完成」されていたようで、人としての中身には未だ進歩がございません。あ、ファンクラブの方はとっくに脱退しておりますが(笑)。

 というワケで「パナのFZ1000ってどうなの?」って聞かれたら、今のワタシは次のように答えることになる。

 「ナンでも撮れる万能選手。最高!」

 万能選手という言い方と器用貧乏という表現は表裏一体であるような気が(鏡でオノレのしなびた顔を見てもそう思ったり)するワケなのだが、先に述べている内容の通り、ワタシとしては最大限の賛辞を送っているにも等しい評価ではある。パナソニックDMC-FZ1000は、そのスペックやナリから、おそらくはそうなのであろうと想像はしていたのだが、実際に所有し使ってみると、なるほどやっぱり、かなりリッパなオールマイティ・マシンだったのだ。

パナソニックが2014年7月に発売したネオ一眼スタイルの高倍率ズームデジカメ「LUMIX DMC-FZ1000」。発売から時間が経ったこともあり、実勢価格は6万8000円前後に落ち着いて買いやすくなった
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