こんにちは。ファイナンシャルプランナーの高山一恵です。生きていくうえで絶対欠かせないのが、お金。毎日使っている身近なものだけど、意外に知らないことも多いのでは。この連載では、きちんと生活するためにぜひ知っておきたい「お金の超キホン」を、わかりやすくご紹介します。今回のテーマは「お金の管理と節約のコツ」。節約というと、食費をはじめとしてこまごました出費を見直すことから…と思うのですが、コツは意外なところにありました!

◆登場人物
桜子:新入社員
潤 :入社3年目
絢香:入社7年目の29歳

お金のやりくり上手になるための“家計簿”のポイント

10個の項目に分けて、支出を把握する!


桜子:彩香先輩、相談があるのですが、お金の管理ってどうやってやればいいですか? ちゃんとやった方がいいと思うんですが、面倒だし…。いいコツはないですか?

絢香:そうよね。私も新入社員の頃は戸惑ったな。日々、何気なくお金を使っているけれど、何にお金を使ったのか記録しないと把握できないし、毎月の予算も組めないわよ。

 家計管理で大切なのは、まず、「収入」と「支出」を把握すること。収入については、前回、<「給与明細」の本当の見方、知ってる?>でお伝えしたよね。そして、家計管理では、支出の管理はすごく大切なの。

桜子:やっぱり、家計簿をつけることが必要ですか? 苦手なんだよなー。

潤:僕も苦手だったけど、絢香先輩から簡単な方法を教えてもらったんだよ。先輩、桜子ちゃんにも教えてあげてくださいよ。

絢香:いいわよ。まず、買い物や食事のたびに受け取るレシートは捨てないでね。交通費とか自動販売機などでの買い物などレシートがでないものは金額をメモしておいて。専用の小さなメモ帳を準備しておくと便利よ。

 そして、家に、ポケットがついたクリアファイルを準備して、ポケットにシールを貼って項目ごとに分けるの。1日の終わりにレシートを取り出して該当する項目にレシートを放り込むだけよ。

 項目は、大雑把に分けて。「住居費」「食費」「交際費・レジャー費」「水道光熱費・通信費」「教育費・自己投資」「衣服・理美容費」「保険料」「日用品」「車関連費(持っていれば)」「その他」の10項目で十分よ。クレジットカードをよく使う場合には、クレジットカードの明細を入れる項目を作ってもいいわよ。

潤:それに、自分が日常よくいくお店やそこで買い物するものがあれば、それについては項目の設定をした方がいいんですよね。

 例えば、コンビニやドラッグストアでのちょこちょこ買い。僕はコーヒーが好きでコーヒーショップやコンビニでつい、買ってしまってたんだけど、「コーヒー費」って項目を設定して、レシートを入れていったら1カ月ですごい金額になってたんだ(笑)。あれは衝撃だったなあ…。

桜子:私も毎日コンビニに寄ってお菓子買ってるわー。すごい金額になっていそう~。

絢香:1回の金額が数百円単位のちょっとした買い物だと、油断してつい買いすぎてしまうことがあるの。ちょこちょこ買いにご用心よ!

 ただ、基本的には細かく分けずに項目ごとにレシートを貯めていき、月末に集計してみて。小さなお金を、大きな視野で把握するためのものなので、今月は食費が5万円かかった、水道光熱費が3万円かかった、というようなざっくりとした数字を把握すれば大丈夫よ。あまり神経質にやると続かなくなるから。

潤:先輩に教えてもらってこの方法を続けてたら、自分の使ったお金の流れが大きく把握できるようになりましたよ。「今月は食費が多かったな」「交際費・レジャー費がだいぶ少なくなった」というように、どんな出費がそれまでと比較して多いのか、少ないのかが見えてきました。それで増えた項目のレシートを見ながら振り返って、無駄遣いしていそうな部分、節約できそうな部分を探すようになりましたよ。

桜子:潤先輩、すごいじゃないですか! 尊敬!私もさっそく、と思ったけど、うっかり忘れてしまうこともありそう…。もっと簡単にやってみる方法もありますか?

潤:そのくらい、がんばれよぉー!お金管理したかったら、これ以上ラクしてできる方法なんてないぞ。

絢香:うーん、そうね。だったら、デビットカードを使って、何に使ったか、明細を見えるかしておくといいわよ。口座に入っている金額分しか買い物できないから、必要以上に使わずにすむし。

桜子:それは便利ですね。それなら「うっかり忘れた」がなくなりますね。

絢香:お金の“出ていく先”をつかんだら、ちょっと次のこともやってみて。支出を振り返る時に、必要だった支出には○、どちらでもよかった支出には△、無駄だと思ったものには×印をつけるの。×の項目について減らせないかを考え、実践してみるといいわよ。

潤:なるほど~! 今度からやってみます。

桜子:×印のものを減らしていけば、すごく節約できそう。あとは、やっぱり見直すべきは食費とか、でしょうか?