写真家の三井公一氏に注目の最新デジカメをいち早く試してもらい、撮って出しの実写画像を紹介する連載。今回は、ニコンが4月下旬に発売したミラーレス一眼の新機種「Nikon 1 J5」を取り上げる。シリーズの入門機という位置付けながら、オートフォーカス追従の高速連写やローパスフィルターレスの1型CMOSセンサーなど、高性能デジタル一眼レフ並みの撮影性能や画質を誇るのが特徴。クラシックカメラ調に一新した本体デザインも、従来モデルと比べて魅力が増したポイントの1つだ。

 小型軽量ながら高速オートフォーカス&高速連写がウリのミラーレス一眼「Nikon 1」シリーズに、クラシックな外装を採用した新モデル「Nikon 1 J5」が登場した。上品で高級感のあるボディーは、クラシカルな外観とは裏腹に俊敏な撮影性能と画質を秘めていた。

デザインを一新して印象を変えたニコンの「Nikon 1 J5」。実勢価格は、ボディー単体モデルが5万円前後、標準ズームレンズと18.5mmの単焦点レンズが付属するダブルレンズキットが6万8000円前後、ズームレンズ2本が付属するダブルズームキットが7万5000円前後
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デザインや操作性を改善しながら小型軽量ボディーを継承

 Nikon 1シリーズの特徴は、何といってもコンパクトさだ。沈胴式の標準ズームレンズ「1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6 PD-ZOOM」を装着したNikon 1 J5と明るい単焦点レンズ「1 NIKKOR 18.5mm f/1.8」が、女性の小さな手の上にもラクに載ってしまうほどである。旅行やイベントの際はもちろん、毎日持ち歩いて撮影するのも苦にならないサイズ感になっている。バッグの片隅に入れて持ち歩き、街のさまざまな表情を日々撮り歩くのも楽しそうだ。

女性の手にNikon 1 J5と単焦点レンズを載せたところ。これらすべて合わせても重量は約420gと、500mlのペットボトル1本分よりも軽い
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 ボディーデザインが、先代までのシンプルなものから、同社のデジタル一眼レフカメラ「Df」をほうふつとさせるクラシックカメラらしい意匠に変更された。ダイヤルの見た目や仕上げも上質だし、何よりも操作性がグッと向上したことがうれしい。一般的なポジションを備える撮影モードダイヤルも新たに備わり、撮影時のモード変更や設定変更もクイックかつ的確にできるようになった。

前面には新たに革張りがなされ、クラシックな印象が高まった。小型ながらグリップも設けられ、ホールド性が向上
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自分撮り対応の液晶モニターを搭載する。背面のボタン類はオーソドックスな円形に変更するとともに配置も改められ、操作性が高まった
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 背面の液晶モニターはチルト式になり、最大180度の範囲で動くので人気の「セルフィー(自分撮り)」も可能になった。前方に液晶モニターを動かすだけで、自分撮りモードに切り替わるのは便利だ。さらに、「美肌効果」「セルフタイマー」「露出補正」などをタッチパネルで簡単に設定できるので、特に自分撮りに凝っている女性にはピッタリだろう。もちろん、Wi-FiとNFCにも対応しているので、専用アプリ「Wireless Mobile Utility」を導入しておけば、撮ったその場でスマートフォンに写真を転送してSNSなどでシェアすることも楽チンだ。