「牛角」「とり鉄」などを展開するアスラポート・ダイニングは2015年4月21日、巨大メキシカンファストフードチェーン「タコベル (Taco Bell)」日本1号店をオープンした。場所は渋谷の道玄坂で、半径150メートル以内にマクドナルド、モスバーガー、ロッテリアがあるファストフード激戦区だ。

 タコベルの親会社であるヤム・ブランズ社はケンタッキーフライドチキン(KFC)、ピザハットなど、世界125カ国で4万1000店舗以上のレストランを運営する世界最大規模のフードサービス企業。タコベルだけでも全米を中心に世界で6000店舗以上を運営し、毎週4200万人以上が利用しているという。

 実はタコベルは1980年代後半に一度、東京と名古屋に出店しているが、定着しないまま1990年代前半には撤退している。つまり2度目の挑戦というわけだ。タコベル社は「今後10年間をめどに世界的なブランド認知を確立する」という目標を掲げており、海外での出店を重視しているという。日本への再出店もその一環。

 1980年代と今では、消費者の意識もファストフード界の勢力図も変わった。特に今は、マクドナルドが年内に大規模な店舗閉鎖を決めるなど、大きな変化が訪れようとしている。そんななか、タコベルは苦戦するファストフード業界の“新たな黒船”になり得るのか。その実体を探った。

渋谷区道玄坂にオープンする「タコベル 道玄坂店」。営業時間は10~23時で、年中無休。店舗面積は98坪 、席数104席。渋谷109の脇の道を東急本店方面に進み、左折した路地(道玄坂小路)にある
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本国では数十種類もメニューがあるが、渋谷店では基本の4種類+日本オリジナル2種類に絞っている
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